素晴らしい超名作だと思う。かつて読んだ中でも間違いなく五指に入る。
まず劇画としては、とにかくスピーディーでアメリカ映画を観てるようで休む間もなくグイグイ読まされた。もっと下手な人が描いたら3倍くらいの分量になるところをまったく無駄なくベストサイズに収めていて感心しきり。
経営漫画としては、これは凡百の実用書よりはるかに価値がある。素晴らしい内容に驚愕と感嘆した。この劇画さえあれば、経営ノウハウと事業観は養われるだろう。
最後に主人公だが、グロい変わり者の大男なのは序盤だけで、中盤からはスーパー社長、後半は素晴らしい人間へと変貌を遂げている。これほどヒューマニズム溢れるリーダーは他に知らない。正に理想のトップだった