試読可能な1巻のみ読了。第一印象はデッサンとか、話し上手く行き過ぎとか気になり今一つ。でも読んでると、こういう話はやっぱり染みて思えてくる。人生かけた夢破れ、色々どうでもよくなってしまった主人公のすみれちゃん。とは言えまだ30ちょい、抜けられるならヤサグレ沼から早く抜け出した方が良いに決まってる。この作者さんは、いかにも嘘クサい場面にリアリティを付与して読者を納得させてしまうチカラをちゃんと持ってるのだから、そういう作品世界で、すみれちゃんももう一度人生の花火をブチ上げてほしい。ついでに、出来るクール系女史と思わせといて仕事後のブッ壊れがハンパ無い、そんなファムファタさんに1巻のMVPを贈呈したい。//後日追記。とりあえず★3にはしてみたものの、どうしても気になり結局4巻まで購入。何度見返しても完成度自体はやはり大したことは無いのだけれど、それを補って余りある怒涛の展開。そして人物描写の素晴らしさ。動画作り、パチンコ(?)、同人漫画など分野ごとの強烈なリアリティ。1巻だけでは見抜けなかった長所を次々と突き付けられ、何回も唖然とさせられる。今のまま上手く進んでくれれば、迷&名作の古典として長く読まれる作品になれそうな気さえする。