「スモーキーネクター」のスピンオフで、「受けの監督者、壱真(いっしん)x前作で問題を起こした吸血鬼、桜(よう)次郎」です。前作で身勝手な理由で○人も○した受けには正直不快感しかなく、法の裁きも受けずにのうのうと大邸宅で暮らしていられてたのはかなりモヤったけど、本作で罰としていろいろと制限を設けられてたので一応納得。攻めの執着、それは果たして愛なの?と疑問はあったけど、ここまでの問題児を受けにしてスピンオフを作るにはやはりこのくらいのアクの強いキャラが必要かぁと実感しましたし、読み終わると「愛がなきゃ執着だけであんな覚悟はお互いできないよな」と腑に落ちた。スピンオフ元とは内容・雰囲気がガラリと変わって、猛獣を飼いならす黒髪のスパダリ。前作も良かったけど、本作もこれはこれで。キュン2キャッキャいちゃラブを望む読者には不向きですが、たまにはこういうのもいいなぁと思いました。作画はスカーレット・ベリ子さんの絵柄を思わせるタッチですごくキレイ。てかやっぱり修正甘いな?!ちなみに吸血鬼BLお好きな方はぜひ吉尾アキラさんの「フォークロアのごちそう」もぜひご一読ください。