野白さんの「それは春の終わりに」と「月はみちかけケモノの恋」は個人的に合わなかったんですが、本作はついにハマったー!すごく良かったです。もう何度読み返したことか。そもそも絵が非常に好きなので(荒いタッチだけどパースやバランスが全くブレない!)、あとは展開とか設定とかの好みの問題で、もともと良質なストーリー作りはすごくできる方なんだなぁと実感。特に教室で待つシーンやお墓のシーンでは泣いてしまいました。設定は昔大好きだった、田舎にマエストロが来る!っていう三上博史さん主演ドラマ「それが答えだ!」みたいなかんじで、とにかく受けのマエストロがかわいい!中も外も男らしくて、怖いのに意外と素直!今回はギャグもおもろくて、デフォルメちみバージョンもかわいく、他サイトレビューでは評判の悪かった妹も、私はこれぐらいならむしろかわいいとすら思いました。てゆーか本編の最終ページ!w 嬉しい驚き!もうさいっこー!w 唯一の難点は、受けの下の名前が「阿住(あずみ)」でまるで苗字みたいなとこ。音だけで考えたら女性名だし、他になんかあったやろ・・・と思いました。クラシック好きな人なら特にすごくおすすめです。野白さんの著作はどれもものすごく評価が高いようなので、そちらにもぜひ行ってみてください。