今読むと緊迫感ありすぎて面白いと書くのも憚られるが、非常に面白いストーリーになっている。非常事態宣言、道路の遮断、感染地域の孤立、感染地区から来た人への迫害。そして。
2020年4月現在、世界のあちこちで「現実」となった状況に近いものが描かれている。我々の住む町だって、明日にはなるかもしれない。
この物語はハッピーエンドではないが、それでも疫病は収束する。ここから今学べることは、いろいろとあると思う。だが、現実逃避が必要で今スキマに来てるひとは絶対に薦めない。逃避どころか直視することになりかねない。それでも読める気力体力のある方に、お薦めしたい。