まず、続編が無いのが不満ではある。可能なら描いてほしい。
このドラマは何と思いの深い意味合いを含ませたシナリオなのだろうと感動してしまった。ドラマの世界観は現代に置かれているが、心理的な感情は【万葉集】或いは【古今和歌集】の情景を描いているようにも見えてしまった。百人一首があるが、伊達に選ばれている訳ではないのは、上の句と下の句の見事な言葉の組み合わせによって出来た情景表現なのだろう。この作品は絵もセリフも見事だと思う。
昔のことだが、新潮社の【古典文学全集】200巻を超える本や平凡社の【世界大百科事典】35巻を読破しようと意気込んだことがある。未だに達成はしていないが、文庫本5000冊を読み終えたのは不思議ではある。一介のサラリーマンの安月給をつぎ込んだとも言えるのだろう。いつの間にか書庫兼書斎になって行った。記者時代の【大宅壮一】は2万冊を超える本を読み執筆したという。【大宅壮一文庫】は有名だ。