GO HOME ゴー・ホーム

完結

タグ: ホラー 少年漫画



※ストアで購入すると広告なしでページ消費もしません
この作品をストアで確認する

読んだ感想をシェアしよう!


書籍情報(少年漫画)

著者: 日野日出志

カテゴリ:少年漫画

出版社:ビーグリー

最終更新日: 2016年7月8日

平凡な風景、どこまでも続く家並み。現在どれだけの家が平穏に暮らしているのだろう。無数の人々の中、何かが急速に崩壊し始めていた…


star star star star star_border (4.0 / 3件)
star star star star star_border

本編は(一応)ホラー作品であるが、作者らしいホラー作品とは言い難い。しかし、本編は別の意味の怖さがある。
本編はごく普通の家庭が抱く問題をホラーにした物語であり、家族の間に存在するいびつな面を題にしたホラー作品は、血がドバドバと出るスプラッターや、異形の者が大暴れするホラーとは違う怖さがある。
いや、本編は異形の者のホラーだ。
何が異形なのかというと本編に登場する者の多くはいびつな心を持っており、たとえ外見が異形でなくてもいびつな心をもっていれば異形の者だ。
思えば日野氏の作品には(はたから見れば)ごく普通の家庭が(その一方で)抱えるいびつな面を題にした話(または物語が)がいくつかある。
例えば『毒虫小僧』が、その良い例だろう。
『毒虫小僧』は(恐らく)日野氏がカフカの『変身』から影響を受けて描いた作品(だと思うが)、『毒虫小僧』の主人公は家族から邪険な扱いを受けている。
家族の中で能力的に劣る子がいて、それだけの理由でその子を邪険に扱うことは立派な虐待であり、それこそ家族の中に生じたいびつなところなのである。
何の作品に収録されていたか、は忘れてしまったが、とあるシングルマザーが恋人が出来たことで実の子を疎ましく思った末に(実の子を)殺してしまう話があった。
実は日野氏が描くホラー作品には本編に限らずごく普通の家庭が抱えるいびつな面を露にしたホラーな話があるのだ。
ただ、俺はこの手のホラーは苦手な方だ。
というのも異形の化け物等が犯す悪行よりも、姿外見は普通でもいびつな心を持った人間が犯す悪行の方が相当タチが悪いからだ。
本編で起きていることは現実の世界でも起きていることであり、俺は本編を読んで『たかが漫画の世界のこと』とは思えなかった。
いや、そんな風に思ってはならない。
新聞やニュースでは家庭内の事件がよく載っている。

本編の物語はフィクションなどで片付けることは出来ないのである。

2017年12月26日
star star star star star

日本社会の家庭の闇が恐怖描写によって表現され、現代にも通じる家庭とは、家族とはというテーマを考えさせられる興味深い作品。
この手の話は社会派的な要素が強くなるはずだが、溢れでる恐怖描写やキャラクターたちの悲哀が作品をちゃんと叙情的なホラーにしてくれている。
かなり好きな一冊です。

2017年08月19日

≫ 同じ著者の作品

≫ 同じ出版社(ビーグリー)の作品

≫ 同じカテゴリ(少年漫画)の作品

≫ 同じタグ(ホラー)の作品