競馬漫画と言えば【風のシルフィード】だろうか。小さい時から馬と関りレースに出るまでのドラマである。この【ブラックバード】を見比べると、主役が違うことに気付く。風のシルフィードは【馬】が、ブラックバードは女性である。前者は馬とともに走ることでありシルフィードが主体に描かれ、後者は女性でありながら騎手になることである。それ故に、女性の部分が主体に描かれている。ただ、このドラマは途中で完結してしまっている。恐らく、女性版【風のシルフィード】になってしまったことだろうか。実際、風のシルフィードでは子孫である子供がレースに出てドラマは終了する。ブラックバードを描き続けるとなれば同じ経過を得ることになるだろう。だが、このドラマは素晴らしいと思う。それと、見事に馬を【描いて】いる。これ程までに躍動感のある馬の描き方が出来る人は、そうそういないと思われる。競馬漫画は数あるが、馬を適当に描いている作家は多い。だから、馬が【生きている】様には見えないのだ。お勧めであると思う。