本作は「ゴースト・ボーイ」「彼の鼓動」「メタモルフォーゼ」「オルゴール」の計4作入った短編集で、最初の話が一番好き、と書こうとしたけど、いや~もう全部好きです。浦川さんの著作はいろいろ読んでますが、本短編集は特に白眉と言えます。本当に素晴らしい。ものすごくオススメです。最初の「ゴースト・ボーイ」、実はたまたま曽祢まさこさん(「呪いのシリーズ」の#40)と原ちえこさん(「天も月も花も」の#17)も『親が勝手に決めた見合いに仕方なく行く』というお題で短編を描いてらっしゃるんですが(本当に偶然)、もうびっくりするぐらい全っっっ然違うんです。それはまるで、料理の鉄人3名が同じ素材で対決して、出来上がった料理がどれも全然違うのに全部とてつもなく美味しく甲乙つけがたい、という現象に似ています。やはり匠は違うなぁ・・・。全部スキマさんで無料なので、ご興味あればぜひ行ってみてください。