子供の頃に見ていたアニメも面白かったけれど、初めて読んだこの原作も面白かったです。ずいぶん長く連載されていたのですね。小柄でケンカが強く硬派を自認する男の子と、菩薩を思わせる優しさ(無償の愛!)とふくよかさを持ち、どこまでも明るく、健康的なお色気いっぱいの大柄な女の子の組み合わせが楽しく、二人をめぐる人々も皆温かく、おっかない先生や不良でさえもどこかお間抜けで、本当の悪人がいないのがなんともいえず良いです。
そして、時々出てくるLGBTの人物も、過剰にキワモノ扱いされていないのが昭和の作品としては画期的だと思いました。
古き良き時代の少年向けのラブコメを、肩の力を抜いて楽しく読ませていただきました。
続編もあるそうですが、大人になって携帯を持って社会の現実に揉まれる二人を見るのは、私としてはちょっと遠慮したい感じです。青春(子供時代でもある)真っ只中の、現実離れした学園ものだからこそ面白さが活きると思っていますので。
そういえば今日は冬至!「かぼちゃ」を美味しく食べながら、もう少しこの余韻にひたるといたしましょう!