これはまたものすごい作品を生み出してくださいましたねセンセ・・・めちゃくちゃ面白いうえに何度も涙出た。ARUKU作品の中で一番好き。こんな印象に残る作品、久しぶりです。いろんなの飛びぬけて想像の斜め上ぶっこまれて、動機息切れがすごいです(病院池)。ジ○リ風味のBL(双方に最大の敬意を込めて)。妖怪も出てくるので、ジ○リじゃないですけどゲゲゲの~とか、千となんとかとか、君たちはどうアレするかとか好きな人にはたまらない、「傘の付喪神x古道具屋の店主」。いろんな著作を読むたびに毎回すごい作家さんだなと唸らされますが、今回ばかりはレベルが違った。もしかしてセンセ、死後の世界が見えてらっしゃる?つまり霊感持ちさんなのですか?(違ってたらスミマセン)川口まどかさんの「死と彼女とぼく イキル」を思い出しました。何も見えない人が「魂の河の流れ」なんて言葉がポンと出てくるはずはない、と思えるような、不思議な作品でした。2巻完結作品なのに、某サイトで1巻と2巻にこんなに点差がある作品も珍しいのでぜひ2巻もご覧ください。そして本作は特にシュールギャグが秀逸w そのおかげでダークな題材を扱ってるのにもかかわらず、全体を通して少し明るい雰囲気になってるのがイイ。でも2巻には殺傷コマあるし、いちおイモムシ注意報も発令しときますねw(画面の前でぎゃー!とムンクの叫びになった) 2012年の作品なので絵柄が・・・パースが・・・ですが、時々攻めがめちゃくちゃイケメンに描かれててもうなんていうかホントにありがとうございます(?)。金髪和服イケメンを拝みたい方はぜひ。1巻には「俳句の先生x生徒のリーマン」である短編も収録されています。上司の命令で俳句教室に通わされる状況がなんじゃそれでしたけど、前作の『極東追憶博物館』も読んで納得できました。心に残った一言:「俳句は世界一短い 世界へのラブレターなんです」もともとえrなしBLはあまり読まないんですが、ARUKUさん作品は例外です。著作ではやっぱりスクールナイトや本作などのえrなし or 少なめ作品のほうが好きかもなー(2巻にはえr少しあり)。そして牛が可愛いw お茶淹れたり焼きマシュマロ作ってくれる達磨がかわええw まさか達磨さんに泣かされる日がこようとは・・・!ジ○リに映画化してほしいです。切に願います。