y*****さんのレビュー
幸福はアイスクリームみたいに溶けやすい
日常の中に、ひと欠片ふた欠片と潜む非日常的な現実が、
シンプルな絵と繊細なセリフやモノローグで描かれています。
一話一話で読んでも面白いですし、読後の余韻が好きでした。
読み手次第でストーリーの捉え方、その着地も変わる作品だと思います。
本当に言葉の選び方が素敵で、この作者の漫画を探したいと思いました。
2020年11月3日
33
【期間限定 試し読み増量版】CreepyCat 猫と私の奇妙な生活
この方の描く、
独特なギャグの間が好きです。
某所で英語版の短編を読んだのが初めての出会いでしたが、
日本語になっても、ジワリとくる面白さは変わらなかった。。。
(むしろパワーアップしてました)
クリーピーキャットの七変化(むしろ無限変化??)で、
ちょっとクスッとしてみたい方はぜひ読んでみてください。
好みは分かれるかもしれませんが、
猫好きさんにはツボな漫画かも??
2020年1月22日
104
能面女子の花子さん
ありそうで無かった漫画です、
笑えます。そして学べます。
〇〇女子(男子)というフレーズはいろんなところで目にしますが、
「能面女子」はきっと、
この作品に出会わなければ触れることの無い言葉です。
一巻を読んでの感想になりますが、
ありそうで無かった、けれども、
あり得ない、とは言い切れないリアリティを感じる内容です。
作中で能面を一切外さないからこそ、
気になって仕方がないのが、花子さんの素顔。
表紙でもわかるくらいナイスバディな彼女をもっと知りたいので、
コミックス揃えようと思います。
二巻からもいろんな能面が登場しそうで、
なんだかまた深みに嵌りそうな予感がします。。。
−−−以下、追記。−−−
コミックスで読むと、より笑える漫画です。
手持ちの漫画に飽きてきた…
目新しいものはないか?
という人にオススメします。
2019年12月27日
514
ハッピー!
若くしてスキー事故で失明した、
香織が盲導犬・ハッピーと出逢い生きてゆく物語。
「絶望しか見えない」
「歩けても歩いていく道がない」
「たどり着く幸せがない……」
目の前が真っ暗な様子の伝わる香織のモノローグは、
失明という経験の無い私にも響くものでした。
この作品は決して明るいことだけを描いているのではなく、
現実に光を失って生きる人の身に起こったであろうことにも、
スポットが当てられています。
私たちはそこから目を逸らしてはならないとも考えさせられるのです。
けれども悲しみばかりではない。
香織がハッピーと歩み始めるまでの苦悩を、
歩み始めてからのよろこびを、
その途中、心に転がり込んだ石ころに躓きながらも、
それでも笑う香織たちを、
共に見守って、時には泣いて、
感じてもらえたらと思う作品です。
香織のモノローグが徐々に明るさを増してゆくのも、
読みどころのひとつ!
2019年12月24日
177
光と闇の方程式
子供の頃、母が読んでいた雑誌で出会ったのが、
「光と闇の方程式」でした。
当時うっすらとしか理解出来ていなかった作品、
今読み返してみると、
光の中にかすかに闇が存在する事や、
闇の中にも確かに輝く光がある事を感じるのです。
生きている限り、切り離せない、
常に自分の傍にあるものなのですね。
正しさや過ち……。
裁判は物事に白黒つけるだけでは無いのだと、
優しく教えてくれるこの作品が大好きです。
タイトルは人生そのものとも言えるのでしょう。
おおにし先生のこの漫画は、
専門用語の注釈などもしっかり添えてあるので、
はじめて読む方にもオススメです!
様々な事件について、いろんな考え方ができる、
とても素敵な作品です。
2019年12月6日
223
【期間限定 試し読み増量版】あずきちゃん
社会に出てからも、すり切れるくらい読んだ漫画です。
学生だった頃は、全5巻を長く感じ、
大人になってからは、
あっという間に過ぎていくあずきちゃんの世界を振り返り、
噛みしめるように読んでいました。
あずきちゃんの恋や友情にいつも憧れていたし、
今でもそれは変わらない。
「バイブル」という言葉にふさわしい漫画。
ここで見かけたので、もう一度揃え直して、
あの甘酸っぱさを堪能しようと思いました。
2019年12月4日
7
【期間限定 試し読み増量版】よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話
不思議な気持ちが残ります。。
かつて通っていた英会話のひとつは、海外のエホバの方が教えており、
そこに集まる人たちと共に賛美歌?などを歌う集会に出てみた(歌ってみたかったんですね、)事もありますが、
このお母さんのような方は一人もおられなかったのですね。
たとえば宗教ではなく、趣味でも、
望まないものを押し付けられたら、嬉しくはない…。
宗教が悪なのではなくて…と、教えてくれているよう。
大切なことを伝えてくれる作品だと思います。
2019年12月2日
9
本橋兄弟
RENAさんの作品は、ピュアな感動を与えてくれます。
作中、おばあちゃんのお話があるのですが、
兄弟が幼かった頃は大きく見えたおばあちゃんが、
ゆっくり確かに小さくなっていることに気づかされるシーンなど、
自分にも覚えがあるので、読みながら泣いてしまいました。
かと思えば、
弟や兄弟の友人たちがこれまた濃いキャラをしているので、
いろんな一面に笑わされてしまうのですが(笑)
様々な場面を見ていて思うのは、
これは作者ご本人がいつかどこかで体験されたであろう、
本当に楽しかった、或いは悲しんだり苦しんだりした出来事なのではないか、ということ。
だから笑うところは腹から笑って楽しめて、
悲しみ苦しんでいる場面では、こちらも涙しながら読んでいます。
こんな友達がいたら楽しいだろうな、そう思えるお話です。
2019年11月30日
196
大切なあなた
灯りは、時に見えないものです。
けれどもひと度目に入れば、消えることのないものでもあります。
この世の中には、アカリの放った言葉のような、
すぐ傍にあるぬくもりがあるのだ、そう思いながら読みました。
悲しい事件が続いたこの一年ですが、
主人公の男の子に「大切なあなた」という、ひと言のアカリがさしたように、
(些細なものでもいい)明るい出来事に気がつけるような毎日を過ごしたいなと感じました。
ターゲットになるまでは、
少年の目にも、些細な幸せはきっと映っていたのです。
わたしも時々それを見失いがちですから、今回素敵な作品に出逢えて良かったと感じています。
作者さま、ありがとうございます。
2019年11月28日
520
原作版 左ききのエレン
わたしは先にリメイク版から入りましたが、かっぴーさんの漫画は絵よりもハートにガツンと来る言葉が多いので、むしろこちらの本家の方が好きになりつつあります。
光一の成長ひとつひとつに感動するし、エレンが光一に放った言葉は、画面を飛び越えてわたしにも響きました。
また、岸あかりの変化にも、心動くものがありました。
何度でも読み返したい、バイブルのような作品。
心が折れそうな時も、くすぶっている時も、気づけば読んでます。
誰にも各キャラクターの立場に立った事があると思うので、
ひとことひとことに強く共感させられるのではないでしょうか。
2019年11月27日
83
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