灯りは、時に見えないものです。
けれどもひと度目に入れば、消えることのないものでもあります。
この世の中には、アカリの放った言葉のような、
すぐ傍にあるぬくもりがあるのだ、そう思いながら読みました。
悲しい事件が続いたこの一年ですが、
主人公の男の子に「大切なあなた」という、ひと言のアカリがさしたように、
(些細なものでもいい)明るい出来事に気がつけるような毎日を過ごしたいなと感じました。
ターゲットになるまでは、
少年の目にも、些細な幸せはきっと映っていたのです。
わたしも時々それを見失いがちですから、今回素敵な作品に出逢えて良かったと感じています。
作者さま、ありがとうございます。