G*****さんのレビュー
佐賀のがばいばあちゃん-がばい-
すごくいい話だと思うし、面白かったけど嫌い。
今と時代も感覚も生活事情も自分とまるで違う人たちのことをとやかくいうのは(そもそも創作も大いに入ってそうですし)野暮ですが、自分たちの生活もままなってないのに他人にはやたら気前よくお金や食事の世話をし、そのせいで子供がシワ寄せ食っててもいい事をしただけなんだから我慢しろ、という描写が多過ぎてイライラしました。
こんな家庭で育ったら私は祖母も親も好きになれないと思います。
衣食足りて礼節を知るという言葉の通り、殆どの人は貧しいと心まで荒みます。
この人たちは貧しくても親切で豊かな心を忘れない珍しい例でしょうが、レアケースだけに共感も感動もできません。
来る来る言ってて結局来ない母親にもイライラします。
特に帰省の旅費を近所の病気の子供の治療費にとあっさり渡し、息子に会うのをあまりにも簡単に諦めるくだりで本当に嫌いになりました。
こういう慈愛に満ちすぎた人は、よっぽど裕福にならない限り自分の子供作るのやめてほしいです。
子供が不憫でなりませんでした。
徳永少年が酷い仕打ちを恨みに思わない(都合の)いい子でよかったですね。
徳永家以外の人たちの方が好き。
ネタバレを含みます
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2019年12月22日
3
蒼究の十字架
非常に清らかで爽やかで良い話ですが、タイトルの漢字は青空という意味なら蒼究ではなく『蒼穹』だと思うのですが、そういう言葉があるんでしょうか。
小さいことですがタイトルは重要ですし、せっかくのいいお話なのに少し残念です。
この作品に限りませんが最近は同人誌も商業誌もわざわざ難しい言葉を使おうとして裏目にでる作家さんが多いですね。
もしそのような言葉があるようでしたらごめんなさい。
もしくはなんらかの意図がありその字を当てているとしたら申し訳ありません。
絵はとても綺麗で内容も素敵なので作品としては良いと思います。
純文学のような風情があります。
2018年11月4日
15
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