もしも私の背中に翼があったら…。ここはどこ? 私は高瀬凌子。知らない電車に乗り、知らない駅で降り、向かうあてもないまま、もうどれくらい歩いたのだろう。もうどうでもいい。終わりにしたい。飛び出した先には1台の車が……気がつくと顔中包帯だらけでベッドの上だった。ふと見上げるとそこには翼の生えた女の人の絵画が。入ってきたのは私を助けてくれた滝沢という男。優しい…捨てられた私を包んでくれるほど。包帯を取ってくれる滝沢。鏡の前で見せられたのは……私の顔が別人に!? 抱き寄せられる凌子は抗うことができず、感じてしまうのだった…。桃園樹林先生が描くエロティック・ラブロマンス短編集!