「まいっちんぐマチコ先生」のような軽〜くてちょっとエッチなコメディがずっと続くのかと思ったら大間違い❗️
とってもハードで熱い少年少女たちの生き様と、その中で巻き起こるハリケーンのような、これまた熱量オーバーのロマンスが描かれています。
主人公「吾妻真吾」は、始めはただのヤンチャな悪ガキですが、生まれ落ちた家庭環境にまつわるあまりにも重い数々の試練と、命懸けの恋を経験し、若干14歳のローティーンにして見事な「漢」に成長していきます。
そして、悪と不正にまみれた連中も、真吾とその仲間たちの体と命を張った活躍を通じて、人としての良心に目覚めていきますが、そこに至るまでの伏線の張り方の見事なこと❗️
また、ヒロインの一人の一条先生は言わずもがな、愛する人々を静かに見守り、悪人には容赦ない凄みを見せる元ヤクザの源さん、黒服の鉄さん、気風のいい姉御肌の千葉先生、口やかましくも愛情いっぱいに真吾を支える老家政婦の清さん、そして終盤に現れる弁護士さんと、大人たちも魅力的な人が多く出てきます。
子供の味方になって正しく、時には厳しく導いてくれる頼もしい大人の存在がこの作品に深みを与えています。
1970年代に長く連載されていたそうですが、当時は性描写や暴力シーンが過激すぎて問題になったなんて信じられない❗️ストーリーの展開上、どうしても避けて通れない要素であることは読めばよくわかるはずですし、むしろよくここまで切り込んでくれた、と快哉を上げたくなる、これからを生きる令和の青少年にも必読の名作だと思います。
素晴らしい作品を完全無料で読ませていただいてありがとう❗️