スタイルは所謂「相棒(バディ)もの」だと思うのだが,ヴァーニャに比べてゴジの造形が弱い印象で,ゴジはヴァーニャを取り巻く群像の中の1人になってしまった感がある。▼
また各話ごとの大量の「TEXT」は,この作品におけるペダンティズムの色濃さを物語っているが,それが話の理解を妨げる方向に作用してしまってるようにも思われる。▼
なぜか最後のエピソードだけ超常現象が持ち込まれたのもよくわからなかった。▼
巻末TEXTで「(ロシアは)こうは(=内戦状態には)ならないと思います」と書かれていたが,"プーチンの戦争" によって2040年にはそうなってもおかしくない状況になったのは皮肉な話。