なくしたものが見つかるという不思議な「麒麟堂」と、そこを訪れる客たちが描かれた美しい作品。仲良くさせていただいてるレビュワーさんがふとしたきっかけで不思議系BLとして本作を話題にされてたので読破(お返しに何気なくスキマで無料で読める sora組さんの「メビウス・ロンド」をお薦めしたら、びっくりするような共通点「メビウス~」もあり、気に入ってもらえました。そちらもぜひ)。人物の見分けが難しく、パースが時々狂うことがあるのでところどころ読みづらかったけど、面白かった!計3CPの話ですが、すべてどこかでつながってて、非常に良くまとまっています。完成度がすごい。表紙にも描かれている店主や店の雰囲気は「Petshop of Horrors」を彷彿とさせるような。あの作品がお好きならこちらもぜひ。彼岸花を有効に使った場面の魅せ方も上手い。つまりタイトルにあるように、「麒麟堂」は○岸と△岸の境界にあるのかな。グッときたセリフ:「外れた道でもどこかへは繋がっている」