生徒諸君!はナッキーとともに青春を過ごした人から借りて読みました。熱かったですね~とにかく。絵は古さはあるものの、その熱に触れたくて最後まで楽しく読みました。
今回のキッズ編は…疑問。作者の中に聖なる鉄槌があると信じているのでは。だから他人のプライバシーに手を突っ込んでもかまわない。
ナッキーの母が「あなたの手を汚すことはない」と虐待母の頬を叩いたところは、そのたまものです。しつけといいながら暴力をふるう人となんら変わりありません。その直前の子どもを叩いたシーンでもそう感じます。理屈で話してあげてほしい。「幼かったね」で巻く引きの後味の悪さ。
北城家はなかなかの資産家であることは知っていましたが、特権階級なんですね。たびたび写るマンション名が総本山なんでしょう。
困っている人にはそうなってしまう背景がある。そこに寄り添わずに教育者と名乗ってほしくありません。
大人の顔した子どもが自由奔放に行動しても許されるのはいかがなものか。
時代錯誤も甚だしく、デッサンの狂いをカバーするかのような台詞の多さに目をつむるとしても、作者のまわりに指摘する方がいなかったのか…
いま一度見直してほしいです。