最初某人魚シリーズのパクリ?!と思ったら、北海道と九州南部以南を除くほぼ全国に分布している八百比丘尼(やおびくに)伝説(詳しくはwiki参照)をヒントにされた*のだそうで、ほっと胸をなでおろしました。つまり白雪姫や桃太郎を題材にする感覚と同じですね。曽祢さんはこういうのは、たとえ日本人ならほぼ誰も知らないようなマケドニアの民話でも、必ずあとがきなどに元の作品名や原作者名、訳者名、出版社名まで明記される*方だそう(*アマゾンレビュワーさんの書き込み内容より)なので、納得です。まぁ高橋さんのと同じ設定(複数人で食べて一人だけ体質が合って生き残るところ)は、ん?ソコwikiにはなかったな?となりましたがw
今回点数が辛口なのは、過去作のように八百比丘尼伝説をもとにしたと明記がなかった点(合本版の方にはあるのかもしれません。そちらを購入された方いらっしゃったらぜひレビューをお願いします)と、主人公がフツメンだった点(そこかぃ!)、登場人物が総じてそこまで魅力的に感じなかった点を踏まえてです。でもみづははめちゃくちゃキレイでつおいし(←あっ歳がバレる)、少し希望を感じられる終わり方なので読後感は良いし、伝説そのまんまじゃなく大好きな曽祢ワールド曽祢節満載だしで、私的には満足です。なのでオススメ。