漫画『パンプキン・シザーズ』で,主人公のオーランド伍長は上司のマルヴィン少尉に「患者は医者に痛みや苦しみをわかってほしいわけじゃない。望むことは一つ "救ってほしい" それだけです」と言った。ドラマ『ドクターX』で主人公の女医大門未知子は「医者は一度病気にかかってみるべき。患者の気持ちがよくわかる」と言った。きっとどちらも正しいのだろう。そういうことを思わせる作品だった。▼最後の短編『LAST RIDE』は蛇足だったかな。少なくとも『ドクターQのカルテより』と並べて収録する作品ではなかったように思う。