真面目で“いい子”、いつも笑顔で、友達だっている。
だけど本当は、学校にも家にも「居場所がない」と感じているあたし――波瑠。
そんなあたしに気付いてくれたのは、生物の榊先生。
「僕にだけは甘えていいんだ」
先生は、甘く優しく、あたしの欲望を引き出してくれるから
あたしは身も心も、先生に委ねたの。
――だから、ねえ先生。
あたしがあなたを愛するように、あたしもあなたに愛されてるって信じていたんだよ。
あなたこんなに深い闇を抱えているなんて、
人を愛することができないなんて…知らなかった。
それでもあたしは、諦められない。
あたしがいないと生きていけないって言って。
あたしをとじこめて、放さないで―――
冬織透真が描く、センセーショナル・ラブストーリー。