16歳のときに未婚の母となった桜花。今は遊園地の乗り物デザイナーをしながら16歳の息子の純直と2人で暮らしている。ある日、彼女の元にテーマ館のデザインの依頼が入った。訪ねてきた遊園地の経営者・緒形快は、若冠27歳。2人はテーマ館の下見をすることになり観覧車に乗り込む。だが、いきなり観覧車が止まってしまった。そんな緊急事態だというのに、急にしりとりを始めた快。どういう状況でも楽しんでしまう彼の姿に桜花は、16年前にお世話になった楽子おばちゃんの言葉を思い出した。「楽しもうと思えば楽しみはどこにでもコロがってる…」。実はそれを言ったおばちゃんというのは、快のお母さんのことで…!?