ある日全世界規模で起きた異変。
それまで普通に暮らしていた人々が突然自殺をする。
時同じくして超能力に目覚める人間たち。
幼馴染や親友と平凡な日常を送ってた主人公もまた否応無く巨大な現象のうねりに巻き込まれていくのだが……
結論からいうと物凄く面白い。もっと話題になっていい。絵もすっきりと透明感があってすごくキレイ、男女ともに美形で個性的なキャラが多いので女性陣にもおすすめ。親友との別れ、対立、そこから始まる新たな出会いと大切なものを取り戻すための旅……
能力者バトルものとしても大満足の読み応えを保証しますが、涙や感動、家族愛が盛り込まれた濃厚な人間ドラマ、さまざまな人間の信念と思惑が錯綜する群像劇としても非常に完成度が高い仕上がりとなっています。
馬鹿で無鉄砲でまっすぐ、少年漫画の王道をいくような主人公・太一を支える脇役も魅力的。敵もけっして存在感で負けていません。
アニメ化中止になってしまったのはすごく残念です。
原作に忠実にアニメ化すれば絶対面白い作品になったのに……。