「マンガ」が上手い。第1〜2話で自分が正しいと考えることを果断に実行する裏正を印象付けておいて,3話では逆に柔らかい解決方法を取る姿を見せるとともに,キャリア警察官が広告会社に来ることになった理由を明かして裏正部長のキャラクターを確立。2巻以降は(おそらく)裏正部長の問題解決を(推理小説のように)最後に種明かしする形で見せるために,彼に(心情的に)反発する女性社員の視点からストーリーを描く。裏正部長が完璧すぎるので,彼の視点から描くより,ホームズの活躍をワトソンが語るようなスタイルの方がいいという判断だと思う。▼それにしても裏正部長のキャラクターは魅力的すぎる。作中でも言われていたが,こういう人にこそ警察のトップになってほしい。