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『幻想組曲―ばらによせて―』のレビュー

子どもの頃、友人が曽祢さんの本を集めていて本作も持ってたのですが(なのでいっぱい借りたし、気に入った作品は自分でも買いました。)、もう表紙だけで怖いの確定だったので一度もページをめくったことはありませんでした。大人になって意を決して読むと・・・やっぱりこの中の物語は全部怖いです。小中学生の時に読まなくて正解だったw ファンを公言するならこれぐらいのホラーで滅入っていてはファン失格なのですが、ゴメンナサイ!まぁ単純に Not for me だった、ということで・・・。幽霊狩り2や悪魔の十三夜は好きなのにな〜。でも曽祢さんの美学というか、悪い系キャラが改心するのもホッとしますし、最後はどうなったのかボヤかしてくださってる作品も入ってるおかげで、そこまで徹底した怖さではないし(それでも怖いw)、そのホラーのなかにも、ただ読者に恐怖を煽るだけじゃない優しさとか繊細さとか愛情だとかが感じられるので(あの屋敷の息子が最後の最後に心を開いてくれた、という救いもほんの少しだけ)、★は実際に滅入った気持ちよりは少しだけ多めにしました。思えば、屋敷の少年が急に母の声が聴けなくなったり姿が見えなくなったりしたのも、心がもうすでに彼女から離れていて、主人公に心を開き始めていたからなのかなぁ・・・。こうして読んだ後もあれこれ想像を膨らませて心がジーン、とあったかくなるのも曽祢さん作品の良いところですから、本当に大好きな作家さんです。
ネタバレを含みます
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2022年6月15日
どの話も最後が明確に描かれないまま終わるので怖さはマイルドに感じました。でも最後の話だけは格別に恐ろしかった。ゾクッとしました…この話を最後に読むことで1冊を読んだ満足感が味わえると思います
2021年11月7日
冒頭の話からにして怖いよ…。主人公が大切に育てていた花を(主人公の)弟が誤って落としてしまったことで(主人公が密かに想いを抱いていた)娘が“事故に遇って悲惨な末路を辿ることになる”という形に至るのは怖過ぎる。まぁこの娘も(その実)主人公のことを影で悪く言っていて、(その実)性格の悪い奴だったんだけどね…。話は全て読んだけど、ほとんどダークな話だね。ただ、バラを愛する王様の話はダークな話というよりも、「アホだなぁ~」と思う話だね。手前が丁寧に育てたバラを大事にする気持ちはわかるけど、手前の(未だ幼い)息子が誤ってバラをいじったことに激昂して「たとえ実の息子でも許さねぇぞ! ぶっ殺してやる!」というのはあまりにもひど過ぎる。こりゃあ奥さんが逃げるのも無理ないよ…。というか、王様の言動や行動、特に鞘から剣を抜き出して「殺ってやる!」と言った時点で完璧な咎なんだけどね。けど、この“バラLove Love”王様を見ていると何だか『真夏の夜の淫夢』に登場する“虐待おじさん”みたいな奴だなぁ、と思ったね(笑)。冗談はさておき、上記に挙げたように薔薇を大切にすること自体悪いことでないけど、倅だって悪意でやった訳でないんだから、(読者視点だと)「多めに見てやれよ…(´ ~ ` ;)」と思うね。まぁ王様の部下達も剣を抜いて激昂する王様の姿に「ああ…こいつ、もう救いようがねぇな…」って表情を浮かべていたね。
2021年7月4日
白薔薇の精の物語が好きです。曽根先生の漫画は間違いない!
2021年4月11日
人の執念の怖さが、じわじわくる。読みやすい短編。
2021年2月18日
バラをテーマにしたオムニバス形式の短編集です。 絵がきれいで、昭和の王道少女漫画です。
2020年12月8日
ばらを巡る小品集。美しくて少し不思議で悲しいお話。
2020年10月2日
どのお話もハッピーエンドとは言い難く、それなのにこの読後の満足感。こういったお話は曽祢先生の得意とするところかと思います。これくらいの時期の絵柄が凄く好き。
2020年2月8日
この本、持っていました! ただただ懐かしいですね。 絵柄とストーリーがとても好きで、この作品からいろいろ集めたのを覚えています。 おかげで、寝不足になってますが、無料の作品も多いのでオススメです。
2020年1月7日
雰囲気のある小品集ですね。 子供のころ好きだった作家なので、懐かしく読ませていただきました。
2020年1月2日
刺もあって素敵でした
2019年6月8日
薔薇にちなんだ作品集。 後味はやや辛目作品だけど珠玉の作品集だと思います。
2019年4月9日
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