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r*****さんのレビュー

恋愛代行
試読可能な1巻のみ読了。現代風の恋愛漫画を知らないからそう思ってしまうのか、どうも掴みが弱いような。肝心の恋愛する2人が属性盛り盛りの割にキャラが薄い、むしろ"他の重要人物"の方がひと悶着ありそうに描かれるなど、読み手の興味が分散する作りに感じてしまう。そのため画はとても綺麗なのに「小説向きの話だな」以上の感想までは至らなかった。ただ、これは長期戦で効果が上がるよう考えての作りかもしれないので、今後の流れについても興味を持って拾ってみたい。
2024年5月6日
三山のぼる短編集(1)オームの法則
昭和の風景を描いた、極めて良くできた短編集。物語としてはバラエティに富むが、その何れもが名も無い青年の、前へ進もうとする努力を描いて小気味良い。ただし当世風の甘々しいハートウォーミングとは無縁。それでこそ主人公たちの前に立ちはだかる"現実"が、読み手へ肌感覚で伝わると作者さんが知っているからなのだろう。
2024年5月4日
24区の花子さん
期間中に試読した1巻のみ読了。『24区』と言われ不思議がるのはたぶん東京周辺の人だけ。だからタイトルこそ少し損して思えたものの、あとは良い感じに面白そうな展開が続く。実際、読み始めた時は『ああ[ストーカー]の翻案ね』と思ったのに、現実と"ゾーン"の描き分けの上手さ、動きに満ちた画面構成などに誘われ、これは想像以上にオリジナリティあふれる作品世界を醸し出していると驚かされた。どこか清潔さを感じさせる絵柄も含め、続きを読みたくて仕方なくさせられる…そんな魅力ある作品をまた見つけてしまった気がする。
2024年4月30日
餅を斬れ!
『20××年、餅に突如 自我が芽生えた!』…。この入りの、壮大さとバカバカしさの兼ね備えはやっぱり良いなと。しかも始まるのは人類と餅のバトルロイヤルと思いきや、物語は意外(?)な方向へ…。もうね、こういう余裕でページ数に合わせて来ながらストレートに読者を置き去りにしてくれる漫画、大好きです。
2024年4月26日
ブラム学園! アンドソーオン 弐瓶勉作品集
作者自身による[BLAME!]のセルフパロディに、オリジナル7編をプラスした短編集。メインは書名にもなっている「ブラム学園」3編。どうやって制服を着たか想像もできない生徒や、これ普通の人間なら死んでたなシーンは多いものの、この面白さなら珪素生物さえ萌え萌えなのも当然だろう。他の7編は、或いはハードSFじみた、或いは不条理劇のようなものなど内容は様々。しかしその読み応えには重厚感があり、この先いくど読み返そうがギャグさえすり減らない、そんな"確かさ"を持っている印象がした。
2024年4月22日
蛍のあかり
前半は学校を舞台とした伝奇もの。しかし物語はすぐに広がりを見せはじめ、終盤は千霧と蛍、2人の一族につらなった宿命じみた話になる。絵柄が独特なうえ荒々しく決して読み易い作品とは言えない。それでも前半も、後半も、画面の隅々までレトロで物悲しい風情の漂っていること変わりなかった。
2024年4月20日
よろしくモナミ
普通の作品。ただし良い意味で。どんな創作作品であれ、作られた時代の空気は必ずどこかに滲んでいるもの。しかしそれを作品全体に漂う空気感まで昇華させ、舞台となったその日、その時へ読み手を誘うまでに至った例は多くない。この作品は、その希少な成功作の一つ。もはやリアリティそのものと化した時代の雰囲気に、作者の個性、当時の作劇術が交じり合い、平凡だが良質な一個の作品を紡ぎだしている。話はドラマチックでも、過剰な表現とは無縁。そんな昭和の、当たり前の学園漫画が読みたい人には、将にしみじみ来る良作としてお勧めしたい。
2024年4月18日
1勝22敗1分け
たまに見かける、ワザと"盛大に間違ってる"スポーツ漫画の一作。弱小野球部員たちが、あり得ない相手と、ツッコミどころだらけの試合を繰り返す。呆れはするけどスベリ芸みたいに笑える気もするし、意外に捨てたもんじゃない…かも。[マンガonウェブ]♯425に15話、その後も21話まで続きあり。
2024年4月16日
THE 3名様 ~壊れかけのド深夜編~ 分冊版
めっっっっっちゃダラダラしてるだけの漫画。どれぐらいダラダラしてるかって言うと、昔のサタデーホットリクエスト第二部の太川陽介ぐらい。え、知らない? 知らないってばさぁ「岩手THE3名様」ってのもあったんだけど、適当な仲間とどこでもダラダラできるって良いよね。あとそこのサイトで作者の描いてたメーテル酷すぎでさすがに笑った。でもファミレスで長居するって意外に勇気いるかもなぁ…みたいな雑談系マンガだから、合う人には絶対合うはずなワケよ。
2024年4月12日
オタクの御主人
「御宅」という言葉が「オタク」へ変化していた時代に描かれたラブコメ。だから今とは「オタ」のイメージが違うのに、もう勢いそのものが面白い。内容的には永野先生お得意の、マッドサイエンティストの卵みたいな男子と、ひとクセある女子との恋愛模様が2編。たまに色っぽいカットが有っても必ずムダにしてしまう展開がピリッとして良い。
2024年4月10日
ハントムX&スキップレッド
絵柄や物語などは古びているため、一瞥だけではどうしても大昔の作品としか見ることができない。でも演出が凄い。コマそのものは普通の四角形を並べているだけ、なのにその1コマごとに構図や陰影のつけ方その他、多彩な工夫が加味されスピード感や緊張感を自在に引き出している。さすが、これでこそ小澤先生。もちろん内容的には子供向け、しかもラストはどう見ても打ち切りなのだけど、それでも漫画演出の"上手さ"に興味ある人であれば一度は目を通すべき作品と思わされた。
2024年4月8日
グレイのグレ子さんは推しが尊い
オタの生態を描いた漫画は時々見かけるが、こんな危険球は他に無い。もう第一話からとんでもねーブツ、キャラの暴走はただの日常、大杉る迷言…。でも読み進めれば「だがそれが良い」とマヒするところが一番怖い点かもしれない。おまけに実家…リーダーからの電話にどきどき、会社ではオタばれを恐れ、オタ同士でも互いの"性癖"に辟易する日々。とにかく、ディープ過ぎるオタ活の世界をこれだけ肌間隔で描き切ったこと、それには宇宙人もビックリだろう。
2024年4月6日
奇跡の刑事 トミー&マツ
試読可能な53頁のみ読了。誰だよこの漫画を企画したヤツ、見つけて笑いが止まらなくなったじゃねーか(笑。でも立派な作品だ、ちゃんと昔のドラマの雰囲気を残しながら、たぶん今風の漫画しか興味ない人でも読める作りになっている。"耳"の描写が片側だけだったことは惜しいけど、この漫画版のことが広く知られたらとても嬉しいと思う。(まだ読んだページ数が少ないので★3、でも気持ちの中では★5)
2024年4月4日
じゃあ、君の代わりに殺そうか?【電子単行本】
試読可能な1巻のみ読了。同名の前日譚に続いての本編で、こちらも当然のように作りが巧み。特に豊富な情報量が、各主要人物へと収斂して行く様子がいい。描いている部分がこれだけ有るのだからと、描いていない部分までも自然に想像させられ、そこに表現上のテーマである陰惨さの膨らむ余地が生まれる。しかも留意がなされたリアリティ、ぬめったような人間関係が煽りに煽ることで、厭な予感が作品全体に満ちて行く…。1巻時点では何も救いが見えないため、この状況をどうやって解決するか、続きが非常に気になるところ。
2024年3月31日
じゃあ、君の代わりに殺そうか?~プリクエル【前日譚】~
試読可能な1巻のみ読了。正直なことを言えば、あまりにも殺伐とした内容なので好みではない、と言うか普通なら読みたくも無い。けれど、作品としての完成度はかなり高い。登場人物、物語と展開、ネームや演出、リアリティの扱い方など、総合しての読み応えが素晴らしいためストレスを感じることなく読めてしまう。こんな、まるで北野映画を見るかのように読める漫画もあるんだ…、そう感心させられた。
2024年3月29日
パンドラクライシス
学園ものを中心にその他ジャンルへも枠を広げた短編集。いずれもギリシャ神話のモチーフが入っているためか、何となく端正な雰囲気を感じさせる。少し地味で迫力にも欠けがちではあったけど、全体的には読み応え十分で思った以上に楽しめた。♯1:1作目[オルフェよ竪琴を弾け]SF、物語上のちょっとした仕掛けがよく効いて面白い。♯3:2作目[ナルシスの臨終]伝奇もの。悲劇なだけのラストに終わらなくて良かった。♯5:3作目[この胸に、アルテミスの矢]学園もの、自然な緊迫感とラスト…地味だけど良い話だ。♯7:4作目[真っ赤なミック]学園もの、なにこの爽やかさ…「いいもの読んだ」って感じが凄いんだけど。♯9:5作目[パンドラクライシス]学園もの、思わぬ形で引きずり出された醜い自分。けれど心に"傷"を抱えながら生きていたのは、自分一人ではなかった…。
2024年3月27日
エルソナシンドローム
それが計算なのかは分からないが、作品構成が凄い。電子技術の発達によってコンピューターへの人格移植が可能になった時代。"人間"と"モノ"の境界が一層あいまいとなった状況を背景に、「復讐」へ固執する主人公の姿を描いている。そのため作品テーマとはまったく別に、"人間(らしさ)"とは何か? "モノ(情報)"とは何が違うのか?を問いかけるかのような緊迫感が常に漂っている。そして作品構造からくる緊迫感を、物語や表現が全く壊していない。むしろ絶妙なバランスで支えているかのように感じる…。正直[マンガonウェブ]で読んだ時はここまで面白いと思わなかった。あの雑誌は単行本で化ける系の作品がやたら多いな、と今回は痛感。雑誌の廃刊や、そのせいでこの作品が実質打ち切りで終わっていることがとても残念に思う。
2024年3月25日
redEyes
試読可能な3巻まで読了。敵がロシア風の作品は敵側にリスペクトが無く、戦闘シーンから「"強敵"と書いて"とも"と読む」的ロマンの失われていることが多い。なので主人公がヒーロー的に活躍するとたちまち話が単調となり、結果として駄作に流れるパターンになり易いのだが…。しかしこの作品は、設定を含めた構成を"ボトムズ風"な文脈に添わせることで、駄作落ちをからくも堪えていた印象だった。しかも3巻から少しずつ新しい展開を切り始めた様子も有り、話が単調にならないよう何か考えられてるようでもあった。…3巻はまだまだ序盤で作品の全体像は見えない、先は長いという事か。この様子なら、先々クセモノ的展開をしてくれるだけで、きっと大人が読んでも面白くなってくれるだろう期待が持てる。
2024年3月23日
ロボ転っ!
脱!お一人様…を目指す女の子と、転校して来た男子ロボット。そんな二人のまさかな物語。人間的になろうと努力するロボット君と、つい意地を張ってしまう女の子だからこその「お友達から…」感が何ともさわやか。途中から新キャラも加入するなど、全体に暖かくて賑やかなところも良いなと思う。
2024年3月21日
いわてマガジン
ご当地系の作品を集めた漫画雑誌。しかも8号。あまりコミックのイメージが無い岩手県にこんな雑誌があるなんて驚きだけど、内容もまずまず工夫されて面白い。別々の作家さんが同じ題材で描いていたり、盛岡市と台北市で応答するかのような作品も有ったり…。さすがに集英社など雑誌大手のようにはいかないが、地方から地道に漫画界をもりあげる試みには素直に敬意を表したい。
2024年3月19日
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