山*****さんのレビュー
蕾ちゃん、忘れモノない?
中山先生の作品はいつも、なんとなく読みはじめたはずなのに、読み終わる頃にはいつの間にか前向きな気持ちになっています。フィクションのなかに織り込まれたリアルが心を打つというか。
家族ものは苦手なのにとても引き込まれて、あたたかい気持ちになりました。
つぼみが雪を好きになってよかったね(逆じゃなくて)。決壊した雪のデレ度合いがなんともいえません。
ネタバレを含みます
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2019年1月2日
1
オナニーマスター黒沢
タイトルのインパクトがすごすぎて。
少し読んでダメだったらやめよう、と読み始めたら、最後までイッキに読んでしまいました。
まさかこういった話になっていくとは!という物語終盤でしたが、いろんな事件を経ての変化で自分の気持ちも自然に持っていかれました。
個人的には、これまでなかなか解せなかった、オトコノコの妙な無気力感やアカーン感じと、あるとき急にギア入って意外なカッコよさを見せてくれるあの落差の謎が解けた印象です。
2018年7月15日
48
ピアニシモでささやいて 第二楽章
高校生のとき、前作の「ピアニシモでささやいて」を読んでいました。なににそこまで惹かれたのかわからないけれど、何度も読み直していた記憶があります。いま思うと、朱の孤独感や一意との関係性に感じるものがあったんだと思います。
「第二楽章」は、ちらっと見たことがある程度で、今回初めて読みました。次の世代の話だと思っていたのです。朱と一意に、あのときには見えなかったこんな未来があったんだ、と感慨を覚えました。いまの真っ只中にいるとそれがすべてに思えるのですが、いまどうであるか、で、その先どうであるかまで評価できないな、とあらためて教えられた気持ちです。
最終巻での朱の飛行機のなかでの独白は、いままさに私が思っていることで、巡り合わせのようなタイミングでこの作品に出会ったな、と思っています。
2017年10月12日
8
イティハーサ
子どもの頃に大好きだった作品です。当時、他の少女漫画とは一線を画した内容、装丁で、なかなか友達とは共有できなかったのですが、ひとりで何度も読み直した作品のひとつです。
あらためて読み直して、この作品の世界観やキャラクターから受けた影響や共感が甦ってきました。当時も物語は理解していたつもりだったのですが、いまのほうがぐっと来ます。好みはあろうかと思いますが、読みごたえのある作品です。
2017年10月7日
22
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