まず驚いたのは、物同然な奴隷として扱われている理不尽な境遇だったという、主人公の衝撃的な事実です。
その状況から救ってくれた楓華に楓が心を許し、次第にご主人である楓華への信頼感を抱いて、誰かに必要とされる喜びを楓が知ることになるのが特に見所ですね。
作者はtwitterで漫画を投稿しているので、恐らく新人漫画家ではないかとお見受けしました。
けれども楓が激情したり、楓華に頼られるようになりたい健気さ、時折ショッキングな描写やおぞましい文字の羅列など、作品のポテンシャルは凄まじいと感じさせる点が多いのが印象的です。
ラストがどんな展開になるのか見物で、今日初めて読んだときから一気に読んでしまった程です。
読者を引きつける作者の作画やストーリーに、思わず引き込まれたのは久々でした。