表紙を見れば、花魁の世界を描いた内容だと解ると思います。落ちぶれた武家の長女として産まれた女性が、両親や幼い兄妹達を守る為に、ある男性に「自分を買って下さい」と頼みますが、男性は彼女を一番の花魁にしようと、力を貸します。その甲斐があり、彼女は遊女の世界でも、一、二を争う花魁へと成長していきます。順風におもわれた彼女ですが、性病にかかったり、妬ましく思う人に雇われた浪人達に襲われたり、自分を花魁にしてくれた男性に密かな想いを抱いたりと、上手くいきませんが、花魁としては。将軍の寝所に呼ばれるほどになります。そんな彼女ですが、ライバルである女性が、性病にかかっていることを知り、自ら退いたり、想いを寄せる男性が、ライバルの実の兄だと知り想いを諦めようとする内容を描いた作品です。最後にライバルである花魁にある贈り物をするところは、とても感動します。花魁に興味のある方には、読んでもらいたい作品です。絵柄も綺麗だと思います。
テレビで見る花魁とは違った、花魁の姿を描いた作品だと思います。