きづきあきらはなにを読んでもきづきあきらなのがすごい。デビューが2001年なのでもう20年描いてるのだがこのブレなさは特筆に値する。ネットカフェで売春して暮らす貧困女子が、動画サイトで人気者に返り咲こうとする大学生の口車にのせられる話。主人公の大学生がクズ。最初は女を見下していたのに、徐徐に彼女が気になっていく「こんなはずじゃなかった」焦りがよく伝わる。作中出てくる動画サイトのモデルはニコニコなので、コメントが右から左に流れていくのだが、匿名不特定多数と配信者の感情がリンクする演出もライブ感を盛り上げている。胸糞鬱展開の連続なので耐性がないとキツいが、そういうのが好きな人ならおすすめしたい。