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『蔵六の奇病』のレビュー

うーん、需要が分からん。あと、ちばあきおのモブキャラは少し日野画に似てるときがあるなぁ。
2023年4月11日
日本に今も根強く残る同調圧力と差別意識。弱い者を助けるのではなく踏み付けにして恥じない「自己責任」という邪悪なスローガン。そういうものを容赦なく描く日野日出志さんの漫画が、今後も人の目に触れていくことを祈ります。
2021年11月5日
面白いです。
2021年6月25日
1.一押しは「かわいい少女」 表題作「蔵六の奇病」は作者が作家生命を賭けて描き上げたこともあり( Amazonチャンネル・Channel恐怖『ホラー漫画劇場』で作者がおっしゃっていました)、まさに名作と言えますが、私の一押しは「かわいい少女」です。かつて、雑誌掲載時に一読して「これはすごい。楳図かずお先生とはまた違った持ち味の恐怖漫画家が出てきた」と唸った記憶があります。   2.「かわいい」とはどの程度可愛いのでしょうか? 最近の漫画で洗練された美少女を見慣れた読者からすると、「これのどこが可愛いの?」と思われるかもしれません。この少女に蓑帽子をかぶらせると、正に「雪ん子」に見えるのではないかと思うのです。そう、初代ウルトラマン第30話「まぼろしの雪山」(伝説怪獣ウーが登場)に出ていました。え?ご存じない?あるいは岩手県の酔仙酒造さんが販売している活性原酒「雪っこ」のラベルに描かれています。いづれにしても、寒村の素朴な赤ほっぺの少女ということで、擦れていそうにない純粋なイメージを「かわいい」と表現したのではないでしょうか?   3.この作品のどこが一押しなのでしょうか? ずばり、それは「目」ではないかと思うのです。この作品で最初に登場してくる写真家の目を見て、「何でこの人の黒目は、大きさも向きも左右でちぐはぐなんだろうか?」と思うわけです。これはもしかして、作者が登場人物の目に注目させるための布石なのかもしれないと思ってしまいます。その後出会う少女の黒目部分の大きいこと大きいこと。そして、この黒目の変化で恐怖が募っていくという描写が大変印象的です。作品の中で、猫が沢山出てきますので、くるくる変わる猫の目にひっかけてのアイデアかと思いました。  4.一押しなのは「目」だけでしょうか? いえいえ、劇中劇ならぬ作中作で写真家と読者を話の中に引き込み、これを落ちに使っていくというストーリー展開も見事だと思います。この作品には際立ってグロテスクなお化けや幽霊が出てくるわけではないのですが、人間は知らず知らずに植え付けられた洗脳や意外と身近なもので恐怖を感じることがあるという点を主題にしている点がとても魅力的です。   この作者の作品はかつてかなり買い漁りましたが、無料で読める時代になったのですね。せっかくの機会ですので、ご堪能いただければと思います。
2021年6月15日
深い話です。
2021年3月2日
畳の目まで細かく描かれていて、素晴らしい絵だと思いました。少し不気味な描写もありますが、ストーリーがしっかりしているので、どんどん読めます。ハッピーエンドのお~いナマズくんが好きです。
2021年2月8日
怖さ、不気味さ、気持ち悪さ、その裏に弱者に対する優しい視線がある
2020年10月20日
前半は過酷でどうにもならない貧困や人間の差別意識の残酷さを描いた話が多かった。障碍者、子供、女性、老人など立場の弱いものから切り捨てられていく構図が絶望感を煽る。後半の「かわいい少女」はユーモアと愛らしさの中に不気味さが効いていてとても面白かった。
2020年10月19日
懐かしい!子供の頃読んでトラウマでしたが 大人になって読むとちょっとダークな日本昔話的な感じで大変興味深く読めました。 読後にジーンとくるような話もあって面白かったです。 誰にでもお勧めできる訳ではありませんが…
2020年6月5日
ホラー漫画家として、恐怖や嫌悪感、気持ち悪さばかりが目立つ作品を量産しているように感じていた日野日出志さん。傑作と呼ばれる作品には、さすがに味わい深く畏敬を感じるものがあるのだと知りました。神話や民話の成り立ち、民俗学的な逸話に取材したものなのかと思います。
2019年9月29日
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