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『追放されたS級鑑定士は最強のギルドを創る』のレビュー

惜しいなぁ。シナリオ自体は悪くないのだが、全体的にマイナス思考、受け身思考、そして徹底的な嫌がらせや策略に落とされるという設定がドラマの不自然さを感じてしまう。それでいて何故か皆で渡れば怖くないという流れなのか結果としては達成されると言うのは不自然過ぎる。特に嫌がらせ対策が全く存在せず、あくまでも自分達で確保すると言うのは致命的に人間の心理から外れている。それに加え、敵側が条件的に最高な状況と言うのは都合好過ぎ。このドラマが持つのは【最低の条件を与えられたギルドと、最高の条件を与えられたギルドの攻防】と言うシナリオなのだろうが極端過ぎだ。それ故に見ていてイライラしてくる。特に重要なのが【追放された事実をハッキリと述べない】と言うのはどの様な理由なのかが理解不明だ。タイトルも最強のギルドではなく【最強の戦士を育成する】であれば、ギルドや戦士達の関係なども含めて戦士達がギルドを創生する方向へ進む方が、物語の幅が広がって面白みもあったのではないかと感じてしまう。もう一つ欠点がある。ギルド契約戦士達の売却と言うのがあるのだが、そのギルドがどの様なものなのかが今一つ不明という点である。ファンタジーであれば【冒険者ギルド】が一般的だと思う。ところがこのドラマのギルドは【ダンジョンを支配する】と言う設定がおかしく感じてしまう。とすると、【ダンジョン管理ギルド】なのか❓と言う疑問が沸いてしまう。ギルド名など幾らでも想像できるが、【アサシンギルド】は普通に登場するだろう。ウェブ小説版50話からギルド再建の舞台が始まるが、悲しい位にグダグダのシナリオになるのはいただけない。鑑定士が何故経営に関わるのか疑問ではある。経営に詳しい人物を探そうという設定が出てこない。次のシナリオでは地域が変わるのだが更に酷いシナリオだ。逃亡した人間はほったらかしにしておいて、勝手に逃亡悪人からドラマが始まる。小説自体は完結しているが、イライラしっぱなしで心躍るようなシーンは皆無だった。
2023年2月24日
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