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『托卵』のレビュー

最後、本当にここで終わりですか?差別、権力、宗教のがんじがらめから、いろいろな立場の人が抜け出そうとする様がていねいに描かれていて、静的な絵ですが迫力があります。続きがあったら読みたいです。 (#4と6に性暴力の描写があります)
2024年1月4日
何か尻切れトンボな終わり方だな
2021年9月20日
人はなぜ差別せずにはいられないんでしょうね… 己と異なる者は忌むべき者か。蔑み貶め得るものは何か。息子を集団で撲殺できる狂気は何処からやって来たのか。人々の猜疑心が憎悪や恐怖に変わった時、私は何処に立っているだろうか。過去何千年と繰り返され、まさに今現在も、そしてこれからも起こり続けるであろう行為をひさうちみちお流に描いた、ジワジワと考える事を迫られる「異物を排除」する〝とある国々の物語〟。信仰の危うさ残忍さ、人間の賢明さ愚かしさを過剰な描写やドラマティックな展開に頼らず、淡々と作者らしい技法で印象深く見せ、ある時は傍観する側、ある時は排除される側、ある時は排除する側の感覚になっていく。主人公はいない、全ては読み手に委ねられている自分を顧みるよすがとなる一冊。
2021年8月26日
知られざる傑作。以前うっかり手放してしまって後悔していた。また読めて嬉しい。
2019年2月2日
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