『挑戦者たち』のレビュー
「風雲児たち」シリーズの魅力は登場人物に対する温かな眼差しと感じます。この作品で語られる体験が活きているのでしょう。著者の原点ともいうべき記録です。貸本アルバイトが続いていたら「風雲児たち」はどうなっていたのでしょうか。
2023年7月12日
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著者のみなもと先生は、京都市の郊外で育った。近くには撮影所もあり、無意識のうちに明治維新の遺構にも触れていたのだという。一読すればのちのち、その生い立ちが造詣ある歴史漫画を生み出す力となったことがよく分かる。歴史に加え、先生が実際に見聞きした人々の姿がとても魅力的。それがいつの時代でも、人間が人間らしく生きようとする姿こそ素晴らしい…と、エピソードの合間から聞こえて来るかのような印象だった。
2022年2月5日
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