スキマ

『フーテン』のレビュー

俺は作品はここで読む前に違うサイトで何回か読んでいるが、作者の作品の物語性って、この『フーテン』を含めて独特なんだよね。それって“悪い意味で”という訳でないけど、何て言うのかなぁ…作者の物語性って独特故に好き嫌いのギャップが大きいと思う。かく言う俺はどうかというと…う…ん、嫌いではないけどね。作者の作品に登場するキャラって漫画家を目指す人物が多く、漫画家を目指すんだけど、何かと苦労しているキャラが多いんだよね。これは恐らく作者自身が漫画家になった時、かなり苦労した故に「漫画家になるって大変だぞ。漫画家になりたい奴は相当な覚悟をしないとダメだぞ!」という作者なりの老婆心なんだろうね。恐らく。
2021年8月23日
新宿、フーテン、ハイミナール、、、懐かしい言葉に当時の雰囲気を思い出す。「COM」に連載された頃読んでいたが、今になって読むと何ともテンポがのんびり。それが時代だったのかも知れない。新宿でたむろしている漫画家を描いているが、自身の私小説の様な物語か。他にどこからともなく新宿に集まる若者たちが登場するが、中でもコートさんは印象の強い登場人物だった。今の若い人が読んだら感覚が合わないと感じるかも知れないが、これはこれで一時代の青春群像かも知れない。
2020年5月2日
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