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『イエスタデイをうたって』のレビュー

村上春樹っぽい。
2023年11月19日
美しく、ただ美しいだけの物語。話の筋としては、何もない。ただ主人公と、その身近にいる人々とが、他愛もない日々を過ごしているだけ。けれどもゆったりとしたモラトリアム。まるで音楽みたいにまとわりつく空気。その中でこそ、逸らすでもなく現実との距離感を測ろうとする事で、誰もが何かを失って何かを得ることが出来る、と描いている。なので、日常が淡々と過ぎる感覚と、五里霧中のなかかすかに見える明りを辿るような意思との"ゆらぎ"がとても面白い。作中で人物や状況の変化して行く"時間"が大切にされているように、熟せば熟すほど印象も変化し、後へ残って行く作品であるように思えた。
2023年5月8日
2巻まで無料で読める期間に、1巻を読み、2巻の途中まで読んで挫折。読んでも読んでも登場人物が理解できない。いや、まあ、複雑化した世の中で、かつフィクションの世界なので、人物が理解できなくても良いのだけれど、共感もできないし、そもそも、ストーリーが読めない▼これって、主人公とおぼしき魚住を取り巻く二人の女の間で揺らいでいるっていう理解で良いのだろうか。それさえもわからない。2巻じゃまだわからない、2巻までは伏線で、きちんとしたストーリーを追いたければ3巻以降を買ってね、というのであれば、それでも良いが、つきあいきれない▼絵が下手なのは、まあ良い。人物の描写には味があるという言い方ができるかもしれない。カラスは下手だ。こんなカラスは東京にはいない。良く図鑑を見て画け、「ハシブトガラス」のおでことクチバシの形は、こんなんじゃないぞ。このストーリーの中でカラスがどんな役割を持っているのか、まだわからないが、その疑問も読み進めればわかるのだろうか。せっかく魅力的な素材があるのに、とても残念だ。
2023年4月28日
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