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『龍陽君始末記』のレビュー

清代のミステリーものと言うべきか、活劇と言うべきか。相変わらず青木先生の当時の風俗の描き方は徹底していますねー。 本来主人公たちは辮髪なのですが担当さんに反対されて抑え目の髪型である由。 ちょっと古い時代の中国ものだけど主人公がゲイだったり(露骨な描写はないです)、纏足していない脚の女の子がいたり、おやま(おかまにあらず)に憧れる中年の男性がいたりとやっぱり青木先生らしい配役だなと思います。大好き。
2021年3月6日
「机上の空論」で青木朋さんの紡ぐ亜細亜的世界観に惚れこんだんですが、どっこいこちらも面白い! 型破りな県知事が主人公がその優れた閃きでもって次々に持ち込まれる難題を解決していく、言ってしまえば中国版水戸黄門+大岡越前のようなライトなミステリーものなんですが、纏足や袖犬、科挙における代作など、当時の中国が抱えていた問題や風俗が反映された話が多く、またそれらが事件を解く重要な鍵となっているため色々な雑学が増えていくのも楽しい。 美形で男色家、惚れっぽいのが玉に瑕な主人公は勿論の事脇を固める従者達もインテリ眼鏡の拳法達人、禿頭のオカマ、苦労性の男装秘書見習いといずれも一癖あって魅力的。 基本的に勧善懲悪路線の一話読み切りで読後感がイイし、絵も話によくマッチしている。特に瞳の大きな女の子は昨今の萌え媚びた絵とは一線画す素朴な可愛らしさ。 天麟の人物造形もユニーク。とにかく惚れっぽくて美男に目がない、それが白洲に引き出された罪人でも盗賊でもお構いなし、度々変装して市井に遊びに出かけるなど、間違っても品行方正な聖人君子ではない、煮ても焼いても食えない人物として描かれているのが痛快。 毎度違う男に惚れてはあえなく玉砕していく天麟の恋路の行方にもご注目!
2020年5月6日
勉強になりました。
2019年12月16日
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