『大東京ビンボー生活マニュアル』のレビュー
時代はバブル崩壊前。世の中が豊かだと「ビンボー」も一つのライフスタイル。タイトルとは裏腹に「心豊か」な日常系作品。主人公は風呂無しトイレ共同六畳一間に暮らす大卒無職だが周囲からも「ニート」などとは認識されない自由人。彼女や地域の人々とのほんわかのんびりスローライフ。「失われた20年」がこの国からあらゆる寛容さを奪った。正に貧すれば鈍す。「ビンボー」と「貧困」は似て非なるもの、だと思う。
2023年10月25日
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タイトルから連想してしまうような悲壮感やケチ臭さはなく、古き良き血の通った人間関係が見られ、読後に優しさやほっこり感をしみじみ感じる作品でした。
2022年3月13日
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