昔、東京が遠い外国のように、とてつもない大都会として描写された時代があったと記憶しています。
そんな頃、地方都市(おそらく)で、ごく普通の高校生活を送る主人公が思いがけない秘密を知ってしまい、それを機に雪崩のように運命が変貌してしまいます。
読みながら、引き返して大人に相談したら良いのにと思った箇所もありましたが、この主人公の場合、肝心の「大人」への不信感がマックスになった後に、自分では処理できない問題にぶつかってしまったので八方塞がりしたのかなと。
私も含め、この作品を読む大人たちが、今一度、自分にも子供と大人の狭間に居た年齢があったと、少し思わせてくれる漫画だったと思いました。