荒々しかったり痛々しかったりする話も幾つかある中で、ちょっとホッと出来てお気に入りなのは1話と4話の“A.I.シリーズ”と2話の“蜻蛉と風守”とその関連の11話の“言霊”。
“A.I.シリーズ”では、天才的なA.I.脳を持ちながらも感情表現は超不器用な義弟を、持ち前の明るさとおおらかさで包み込むように愛する義兄の眞がとても好印象。更に、眞の心情を表した川柳風なテンポの良い言葉の字幕もなかなか乙な感じがした。
2話と11話の一番の好ポイントは、着流しの可愛い若旦那の話す風流な京都弁。粋でそこはかとない色気もあり、話の雰囲気を和らげる効果が抜群だなと思った。