この方いわゆる少女マンガの大御所じゃなかったっけ? 陸奥A子先生などと同時期に書いてなかったかな? 絵に覚えがあったので調べてみるとすごい数の作品を作ってらっしゃるのね、
で、感想なんですけど。なんというか色々とはしょりすぎって感じかな。主人公が強姦まがいで初夜を迎えるそのプロセスをあのもてそうな旦那が何故したの? その強姦まがいのことをされた主人公がなぜこの人に惚れ直したの? そこにほぼ説明もしくは物語、描写がない。
少女マンガにありがちな心の声も単なる描写の拙い手段、つまり説明になっている。そして良い脇役も多く出るのにほぼ使い捨て。これでは読み手は「これ誰だっけ?」といつも前に戻らなければならない。
ついでに書きますが、男の嫉妬というのをほぼ女性の嫉妬と同様に捉えてることにすごい違和感がありました。そして極めつけは、この方が真剣に描く女性主人公は目が怖いのよ。特に扉の毎回出てくる主人公はほぼ別物、作品に出ているコミカルな女性の感じとは程遠い、目に恨みがこもったような絵を描かれる。
大先生には申し訳ないが「なんだかな~」が正直な感想です。評価はすこしだけ上乗せして3です。お許しください。