市*****さんのレビュー
そして彼もいなくなった --ある寓話--
漫画フルーツバスケットに出ていた世界一バカな旅人のようなお話。
フルバスの方は作者さんの創作でストーリーに絡む意味があって、深いなという感じでしたが、これは寓話という割りには何が描きたかったのかよく分からなかった。ただシニカルでシュールにしたかったのか?絵はとても綺麗。
2022年10月15日
0
白虎 森の覇王へ 分冊
まるでワイルドライフとかナショナルジオグラフィックを連想させるネイチャードキュメンタリーのようなお話。
絵が美しく、動物達の躍動感がすばらしい。
虎、猪、熊、狼、オオヤマネコ、豹、鷲と色んな動物が出ていて、それぞれとても上手なんですが、読んでいて舞台は一体何処の地域?となってしまった。
折角写実的な絵を書けるのだから、もっとリアリティーのあるお話に寄せるか、美しい絵を生かしていっそ思い切りファンタジーにするか、どちらかにしっかり天秤を傾けた方が良いかなと思います。
2022年10月5日
3
陽の末裔 DX版
これだけ読後満足感を得られる作品は中々無いんじゃないでしょうか?
大正から昭和、第二次世界大戦終息まで。この時代を駆けた女性2人を主役に華やかな華族の世界や婦人参政権運動を通して、悲しみや苦しさに負けずしたたかに誇り高く前を向いて生き抜いた半生を描いています。
片方の主役は、さながらスカーレット・オハラのよう。奔放でも決して見失うことなく我が道を強く生き抜き、先見の明を持っています。
もう一人は、日本の女性解放運動に関わった女性たちがモデルでしょうか。女性を人として尊重されるために戦いながらも、頭でっかちにならずしなやかで理知的で逞しい。
大河とか朝ドラで放送して欲しいぐらい、素晴らしい作品でした。
2022年9月9日
4
べにすずめたちの週末
主人公は、我が強くって言いたいこと言って生きたい道を行く。だけど、ツンデレで可愛い部分もちゃんとある。
特に男にふられて吹っ切るときの気の強さは素晴らしい。
我が儘で毒舌ばっかり吐いているようで友情に厚い所もあるので、周りの人にも恵まれている。
意地になって引くに引けない分、損する部分も多そうですが、あたしってなんでこうなの~?と悩んでも最終的に仕方ない!これがあたしよ!文句ある!?と開き直って前を向くあやめさん。読んでいて元気を貰えました。
2022年8月31日
6
銀のヴァルキュリアス
前世付きの異世界トリップもの。命の概念が軽い上に強烈な女尊男卑の世界に引き込まれてしまいます。基本的に男性が立場も腕力も弱く、男女の役割は真逆な世界で現世の価値観の主人公は戸惑いながら、女王継承の思惑に巻き込まれていくことに。敵役がかなり残酷で展開がハードなので常に傷だらけな主人公と周囲。味方の女性戦士がヒーローよりヒーローらしくて格好良いです。
主人公含め女性が強いので、要所要所は押さえてても後半になるまでヒーローの活躍は薄い感じです。その分後半スゴいですが。気弱で受け身な主人公が成長していく過程が凄すぎて目が離せません。面白くて一気に読んでしまいました。
2022年4月22日
8
やんごとなき一族
この作者さんの作風ですよね。悪意のある周囲とめげないけどすぐ不安になる感情不安定な主人公。支えてくれるが何でそこでちゃんと話し合いしないの?ってなる旦那さん。大袈裟な苛めを起こして、主人公の機転とか頑張りで解決。で、また大袈裟な苛め。時には犯罪まがい。女性週刊誌みたい。薔薇色の聖戦も途中で疲れて読めなくなりました。下世話な感じが時代に逆行してるなーと思います。
2022年4月19日
2
恋せよキモノ乙女
祖母の影響で着物を好きになった主人公が、休日やお出かけには形見の着物でコーディネイトを楽しみ、偶然に何度も出会う人に恋するお話。一話と一話の間が一ヶ月足っている設定なので、学生さんならともかく社会人の恋を描く漫画にしては、展開はゆっくり目。お付き合いするまでに1年以上たってるんじゃないでしょうか。でも、お出かけ先の描写も着物の紹介も楽しいし、恋の展開もいろいろあって飽きさせません。意地悪だったり、性格が酷い人もいなくて、登場人物は個性があっても基本皆良い人なので、読んでいて悪意を受けることもありません。素直で可愛らしい主人公の恋と成長を、良い意味でちょっぴりハラハラしながらも応援して読み進める事ができました。
2022年4月18日
3
アメリカなんて大きらい!
主人公含め、短絡的で自分本位な人が多く読んでいて疲れます。(そうじゃない人も少数いますが)
9.11をメインに使ったのも話題性有りきな感じで、別に9.11じゃなくて事故とかでも良かったんじゃないかな。
9.11を絡めてアメリカを書くなら、もっとテロとか普通のムスリムへの差別をメインに持ってくる方がしっくりきます。
エピソードが、どれも浅くってあまり読む価値を感じませんでした。
2021年10月3日
2
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