V*****さんのレビュー
傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン
40話まで読了。
まさに「傾国の」仕立て屋になりつつあるなか、ポリニャックさんの言葉から初心を思い出すところが良かった。でも待っている運命は変わらないわけでそこが切ない。ベルばら世代なのでこの作品のデュバリー夫人は新鮮だし、今読むならこの造形の方が遥かに説得力もある。相愛に違いないのにくっつかないレオナールとの関係もまた良し。とてつもなく豪奢で華麗極まりない当時の最先端は素敵というより呆然となるものだけど、ベルタンやレオナールの仕事は清々しい。彼らのように「仕事しよ」と言える生き方がいいよなあ。
2023年11月18日
3
恐怖体験~霊能者は語る~
怖かったよー((( ;゚Д゚)))
ホラー苦手なのにりんこ先生に惹かれて読んじゃいました。実話系というか よくわからないけどなんか怖い系の体験エピソードが多く、 だからこそリアルに怖いというか。
とりあえずトイレが屋外でお墓のとなり なんてロケーションでなくて良かった。
若い頃のりんこ先生やお父様お母様が見られるのも嬉しい。
2023年5月13日
3
《隠れ吸血鬼伝説》吸いたいもん
ギャグかと思ったら結構シリアスかつハードボイルドなストーリー。後半、ハードになりすぎて(作者先生が)新田先生忘れちゃったの? と心配になりましたが、 ちゃんと締めてくださいました。でも切ない。永遠の命を持つ吸血鬼の儚さ哀しさを感じました。
ネタバレを含みます
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2023年3月14日
1
鬼国幻想
壮大な歴史ロマンで、主人公のお転婆かつほぼ男装の姫である主人公以外は実在の人物、かつ史実に添っているのだろうけど、この主人公が神出鬼没に自由に闊歩、仇の男たちを魅せていくあたりがとても良い。初恋の八雲王とはほぼ最初から恋仲ですが、この皇子さまが史実通りに悲劇的最期を遂げてからの想いがまた強烈。初恋の相手を得られなかったがゆえに、愛するものを裏切っても別の目的に邁進してしまう敵役も魅力的だし、敵の妻に一目惚れして捻れた愛を貫いてしまう男も良い。個人的のはこの男に惚れたし、愛されるのが不可能ならばむしろその手で殺して欲しい、はこの人が言うと響く。
めちゃくちゃ血なまぐさい時代に渦中ど真ん中にいてより戦火を拡大しちゃったひとびとの物語ですが、戦ものというよりは愛憎の物語だと思う。現在連載中の某少年マンガと時代やキャラが被るんですが、ベクトルが全然違うのでそこもまた面白かった。
2022年7月21日
7
マルチェロ物語(ストーリア)
「八雲立つ」の樹なつみ先生の初期の作品。舞台はフランス、イケおじなオオモノデザイナーに寵愛される絶世の美少年モデル、マルチェロが主人公。黒髪青目のマルチェロくんは仕事で女装するときはほんとに妖艶なんだけど、中身は実年齢以上に純心かつ芯の通った男の子で魅力的。
連載当時、鮮烈な印象を受けた作品なので、再会はとても嬉しい。
「八雲立つ」のようなホラー要素はまったくないけど、そういえば鬼妹似の仇役美人がいたり、そういえば「親友」がちょっとななち兄ちゃんぽいような気も。樹作品お好きな方なら、二重に美味しい作品だと思います。
2022年7月10日
1
銀のヴァルキュリアス
さちみりほ先生の異世界トリップファンタジー? と手を出しましたが、初期の代表作だったんですね。男は奴隷の世界で女戦士が大活躍する話ですが、傾国の恋もある辺りがやっぱり私的にはとてもツボです。ラストどう落とすのか後半ヒヤヒヤしましたが、スッキリ納得できるエンディングで良かった。
2022年4月24日
5
ヴィンランド・サガ
「本当の戦士」トゥールズの子、トルフィンの物語。ヴァイキングの話なので残虐度もスゴいのだが、この戦闘シーンはまさに血湧き肉踊る迫力で魅せられる。仇であるアシェラッドは戦闘力も高いのだが同時に冷徹で本当にカッコいい。戦闘バカのノッポのトルケルも残虐極まりないヤツなのに憎めない。
アニメでは戦闘につぐ戦闘の部分しかまだ放送されていないが、剣を捨てた後のトルフィンの戦いが深い。第一期のアニメだけだとなぜこのタイトルかぴんとこないが、後半きっちり「ヴィンランド」に向かいます。全力でおすすめ。
2021年12月13日
5
難病が教えてくれたこと4~知られていない奇病~
有用な知識が得られ、希望の持てる展開の話がほとんどなので読みやすい。
実は私もここに出てくる病気を持ってるんですが、軽症だったこともあって「難病」なのは最近まで知りませんでした。今なら生後すぐに治療すればほぼ治せるそうですが、病院で診断されなければ当然治療も始まりません。
難病と診断されるのはとても怖いですが、いろいろあった細かいトラブルの原因が病気だったとわかるとそれだけでもいろいろと楽になります。
2021年11月4日
0
ダブルケア~高齢出産と介護~
頼るつもりだった優しいお母さんが認知症になってしまって、という話。かなりさらっと描かれ、ハッピーエンドにおさめてあるので読みやすいです。
認知症は、周囲のひとに知識があるかどうか、で地獄になるか乗りきれるかにわかれると思います。料理と火の問題、徘徊トラブル、なにもしてくれない家族、そしてトイレ。 程度や時期は千差万別でも認知症になれば必ずたどる道筋じゃないかなぁ。認知症を治す薬はなくても対処法はあります。どういうトラブルが起こりうるかを知ることがその第一歩だと思っているので、こういう作品があるのはいいな、と思いました。
2021年9月25日
0
Artiste
6巻まで読了。
「芸術家」しか住めないパリのアパートが舞台で、メイン主人公は気弱な料理人のジルベール。冒頭ではジルベール君のお仕事奮闘成り上がりストーリーかと思ってましたが、いきなり他の住人の話になって面くらったあと結局納得。
みんなそれぞれちょっと変わってたり弱点あったりするんだけど、その関わりがイイ。「弱点」が本業では「才能」になるというのもまたイイし、「自分にあった仕事」というのは本来そういうもんなんだろう。
「芸術家の集まるパリ」 と聞くと え? それっていつの話 ? と思うかもですが、スマホやSNSのある「今」の話。(コロナ前ではあるだろうけど)
で「芸術家」が集まってるのは大家さんが「芸術家」と認めたひとにしか貸さないからで、いろんな職種のひとがいます。 でちゃんと(?) ネコもいる。このてきとーに描いたように見えるネコがほんっとうにネコらしく、そこんとこにも癒されます。
2021年9月23日
44
命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~
16巻まで読了。
遺品整理業という特殊清掃をしている会社が舞台だけれどその紹介だけの作品じゃなく、もっと深く、いかに生きるか、を考えさせてくれる話。興味本意な暇潰しには向きませんが、時間作って読んでおくべき作品だと思います。だってあなたも、いつか必ず死ぬんですから。
2021年9月22日
55
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