r*****さんのレビュー
ボロボロのエルフさんを幸せにする薬売りさん カラー版
表紙のエルフさんが、あまりに酷い目に遭わされたところから始まる物語。序盤の状態はあまりに酷い。シャレにならない。一人の人間(人物)をこんな目に合わせた相手に思わず吐き気や怒りを感じる。だからこそ、薬売りさんの献身的な看病には本当に力を入れて応援してしまうのだが…。読み始めた時は、今風のグラマーなエルフに疑問を持ったものの、そんなこと途中でどうでもよくなる。ひどい目にあわされた人が苦痛から解放され、悲しみの償われることの方が重要だからだ。こうした作品を読むと、フィクションかノンフィクションかに関係なく、当たり前の幸せを感じられる人が一人でも多くなって欲しいとどうしても願わざるを得ない。
2024年3月13日
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駅弁ひとり旅 がんばっぺ東北編
主人公が全国の駅弁をもとめて旅する作品、その東北編。発刊が2012年であることからも分かる通り、内容は震災から間もない時期に取材されたもの。鉄道や、駅弁や、せめて自分ができることで、悲しみを乗り越えようと頑張る人々が描かれる。後半に震災前のエピソードが再収録されているので、そちらと比較するといろいろ分かり易いと思う。
2024年3月9日
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駅弁ひとり旅 ザ・ワールド 台湾+沖縄編
主人公が全国の駅弁をもとめて旅する作品、その沖縄 & 台湾編。普段は料理・グルメ系に全く興味が無いので少し迷ったけれど、読み始めてみると意外に面白い。本編を読んでいなくとも分かる作りで、本当にその場にいる"気分"が味わえる丁寧な風景を描いてくれる。漫画で久しぶりに、地に足の着いた面白さ、を感じた気がした。
2024年3月7日
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あの頃、私たちは魔法使いでした。
試読可能な80頁のみ読了。子供のころには当たり前だった風景が、大人になるとなぜ見られなくなるのか分からない。でももしかすると、その見失ってしまった風景の中に、なにか大切なものが有ったのかもしれない。だから時々、幼かった日の事をどうしても思い出したくなるのだろう…。そんな風に思わせてくれる話らしかった。できれば何時かもっと先まで読んで、★を4以上に増やしたい。
2024年3月3日
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最終機攻兵メタルスレイダーグローリー―エイミアの面影
説明書きにある通り、ゲーム[メタルスレイダーグローリー]の後日談。多様な設定、あちこちへ飛ぶエピソードに満ち、なのでゲームを知っていれば面白いのだろうけど、知らない場合は読んでも何だか分からない。もしタイトルは知らないけど楽しんでみたいなら、無理せず最初からWikipediaなど頼りにするのがコツだと思う。
2024年3月1日
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シリーズ“皇牙&竜牙”2 妖の刻
桐子『ほら私って心やさしくて弟思いだから』 皇牙&竜牙『(ウソつけ)』…。"歩く傍若無人"こと、皇牙の姉さんも登場し、ますます盛り上がる(?)第二弾。漫画だとこういう人は話をひっかきまわしてくれるからホント面白い。それに魔物退治より、それにまつわる人々の気持ちのほうを丁寧に描いているし、人間社会の日常と、魔界という非日常をうまく繋いでくれている。それほど刺激的な話ではないけれど、その分むしろリラックスして楽しめた印象だった。
2024年2月26日
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シリーズ“皇牙&竜牙”1 奴ら!
いとこ二人がタッグを組み、妖魔を退治するバディもの。妖魔と言ってもただただ人を襲う凶悪なものから、人間よりよほど純真なものまで様々。しかも一族のしがらみや、二人の間に走る別な感情(ラーメン屋のルミちゃんGJ)などもあって内容的にも千変万化。正直ただバトルするより、こんな風にキャラや物語にも重点を置いてくれた方が個人的には読んで楽しい。
2024年2月22日
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ノラ・ソラ
加治佐修先生の初期短編を4作続けて読んでみた。そしてまだ何処となく初期らしい一作目から、表現力が上がり続け完全に第一線レベルに至ったこの四作目までを見て、いろいろ思わせられるものが有った。特に…負けん気の強い元気な少年、次〇にも似たニヒルな達人、見守る少女も、悪役も、よく考えられて存在している。迫力あるアクションの、技術的には申し分ない"この作品"が短編に終わった理由はいったい何だったのだろう? その事を考えた時に得られた"何か"は、これから他の作品を読む時にも、読み解きの手助けとなってくれそうな気がしている。(★については、個人的に足裏がグロ並みに苦手なのでマイナス1。でも内容的には本当に地味に良作だと思っています。)
2024年2月18日
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NOW AND ZEN!
短編ながら見事なSFアクション漫画。SFと言ってもそれほど大げさではなく、しかも表現が上手いため入り組んだ設定もサクサク入る。人物やその関係性、アクションなどの見せ方も小気味よく、むしろまとまり過ぎとさえ思うほど。物語そのものはオーソドックスだったが、完成度の高さに見合う楽しい作品だったと思う。
2024年2月14日
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逃げられないこたつ飲み
冬の怖い話シリーズ第1話。良く出来たライトホラー。どこにでもある実話系のような雰囲気で始まり、このまま淡々と進むと思わせといて一気にギアが入る。おまけに、地味に上手い人物描写やさりげない伏線にも支えられ、気付くと夢中で読んでしまう。一部の人間関係に疑問も残るけど、それでも良い感じのラストに「雨降って地固まる」と思えた事も嬉しかった。
2024年2月7日
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ハプニングゴーゴー!!
作者さん初期の短編。なので絵柄、表現などは"言われれば"それっぽい箇所も有るものの、全体では一般誌に載って違和感ないのはもちろん、手堅いプロットの存在までも感じられる出来になっている。実際ファンタジック(SFとまでは呼べない)な事件に巻き込まれた少年たちの「こうでなくちゃ」な活躍はとても楽しかった。
2024年2月6日
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