スキマ スキマ - 無料漫画を読んでポイ活!現金・電子マネーに交換も!
総合
少年
少女
青年
女性

r*****さんのレビュー

Lady Love
世界的プリマを目指しバレエに励む少女、レディの物語。話はまだレディに幼さが残る頃から始まり、序盤を中心に未熟な面も描かれる。その後も人間としての成長よりもバレリーナとしてのキャリアへ話が行きがちなため、読み手ごとに「主人公の印象」が大きく分かれてしまうらしい。けれどその一点を除けば、漫画としてかなり読み応えがあることも確か。特にバレエについてこれだけ力を入れて描いた作品は珍しく、クラシック系とモダン系との関係、興行形態についてのエピソードなど、リアリティの自然な浮かび上がらせ方には何度となく唸らされるものがあった。
2024年3月14日
ボロボロのエルフさんを幸せにする薬売りさん カラー版
表紙のエルフさんが、あまりに酷い目に遭わされたところから始まる物語。序盤の状態はあまりに酷い。シャレにならない。一人の人間(人物)をこんな目に合わせた相手に思わず吐き気や怒りを感じる。だからこそ、薬売りさんの献身的な看病には本当に力を入れて応援してしまうのだが…。読み始めた時は、今風のグラマーなエルフに疑問を持ったものの、そんなこと途中でどうでもよくなる。ひどい目にあわされた人が苦痛から解放され、悲しみの償われることの方が重要だからだ。こうした作品を読むと、フィクションかノンフィクションかに関係なく、当たり前の幸せを感じられる人が一人でも多くなって欲しいとどうしても願わざるを得ない。
2024年3月13日
柴ばあと豆柴太
震災は人の心にあまりに大きな傷を残した。それは繰り返す"痛み"となって、せめて立ち直ろうとする人たちを影の中へ落とし続けた…。けれどそんな中でも、子犬みたいな豆柴太は今日も元気いっぱい。ちかごろ忘れんぼが多い柴ばあ、大好きな博子先生、しっかり者の美波、そして修司のバスケばか、などなど。みんなを助けて大活躍のつもりになって、今日もご機嫌な一日を過ごしてるはず。
2024年3月11日
駅弁ひとり旅 がんばっぺ東北編
主人公が全国の駅弁をもとめて旅する作品、その東北編。発刊が2012年であることからも分かる通り、内容は震災から間もない時期に取材されたもの。鉄道や、駅弁や、せめて自分ができることで、悲しみを乗り越えようと頑張る人々が描かれる。後半に震災前のエピソードが再収録されているので、そちらと比較するといろいろ分かり易いと思う。
2024年3月9日
駅弁ひとり旅 ザ・ワールド 台湾+沖縄編
主人公が全国の駅弁をもとめて旅する作品、その沖縄 & 台湾編。普段は料理・グルメ系に全く興味が無いので少し迷ったけれど、読み始めてみると意外に面白い。本編を読んでいなくとも分かる作りで、本当にその場にいる"気分"が味わえる丁寧な風景を描いてくれる。漫画で久しぶりに、地に足の着いた面白さ、を感じた気がした。
2024年3月7日
イーグルアイ
若き神と、人間の巫女との恋愛譚を中心に描いた神話のような物語。どうも作者さん初期の作品らしく、ネームが手慣れておらず読み難い。だから★はどうしても低くせざるを得ないけれど、つけた本人が勿体ないと思うほど良かった点もあちこち見られた。キャラ、キャラデザ、雰囲気作り、なによりラストは地味に感動…。だから漫画は最後まで読まないと分からない。
2024年3月5日
あの頃、私たちは魔法使いでした。
試読可能な80頁のみ読了。子供のころには当たり前だった風景が、大人になるとなぜ見られなくなるのか分からない。でももしかすると、その見失ってしまった風景の中に、なにか大切なものが有ったのかもしれない。だから時々、幼かった日の事をどうしても思い出したくなるのだろう…。そんな風に思わせてくれる話らしかった。できれば何時かもっと先まで読んで、★を4以上に増やしたい。
2024年3月3日
最終機攻兵メタルスレイダーグローリー―エイミアの面影
説明書きにある通り、ゲーム[メタルスレイダーグローリー]の後日談。多様な設定、あちこちへ飛ぶエピソードに満ち、なのでゲームを知っていれば面白いのだろうけど、知らない場合は読んでも何だか分からない。もしタイトルは知らないけど楽しんでみたいなら、無理せず最初からWikipediaなど頼りにするのがコツだと思う。
2024年3月1日
鉄のほそ道
企画でローカル線を巡ることになったライターと編集者。この作品は、そんな2人の珍道中と、旅先で出会う人々が描かれている。鉄道の描かれ方は舞台や背景に近いものの、その一歩引いた佇まいに、むしろ人々の日常に"鉄道"がいかに深く根付いているか表現され、とても心地よい。基本的に乗り鉄向けっぽい描き方がされてるものの、そうじゃない人もノンビリした旅のように楽しめると思う。
2024年2月28日
シリーズ“皇牙&竜牙”2 妖の刻
桐子『ほら私って心やさしくて弟思いだから』 皇牙&竜牙『(ウソつけ)』…。"歩く傍若無人"こと、皇牙の姉さんも登場し、ますます盛り上がる(?)第二弾。漫画だとこういう人は話をひっかきまわしてくれるからホント面白い。それに魔物退治より、それにまつわる人々の気持ちのほうを丁寧に描いているし、人間社会の日常と、魔界という非日常をうまく繋いでくれている。それほど刺激的な話ではないけれど、その分むしろリラックスして楽しめた印象だった。
2024年2月26日
快速!潮風本線
未来の鉄道と、そこで活躍する人たちを描いたSF作品。かなり先の未来だけあって現代ではありえない設定も多いが、特に不思議な規格の車両や、「走り屋」にはかなり心惹かれた。あくまで鉄道員が主役なので鉄道ガチファンには物足りないだろうし、全体に画力もご愛敬だけど、それでも多くの人を楽しませる力を持った内容と思う。
2024年2月24日
シリーズ“皇牙&竜牙”1 奴ら!
いとこ二人がタッグを組み、妖魔を退治するバディもの。妖魔と言ってもただただ人を襲う凶悪なものから、人間よりよほど純真なものまで様々。しかも一族のしがらみや、二人の間に走る別な感情(ラーメン屋のルミちゃんGJ)などもあって内容的にも千変万化。正直ただバトルするより、こんな風にキャラや物語にも重点を置いてくれた方が個人的には読んで楽しい。
2024年2月22日
左右線
冬の怖い話シリーズ第5話。自分で運転できる(かもしれない)自動車と違い、列車に乗ってるとき、その走り方は自分の意思で決められない。だからこそ時おり湧きあがる一瞬の不安を上手く吸い上げ、見事にホラーへ仕立てた印象。ラストこそ分かりにくいものの、他の方のレビューも参考にすれば突然の"出来事"を楽しめると思う。
2024年2月20日
ノラ・ソラ
加治佐修先生の初期短編を4作続けて読んでみた。そしてまだ何処となく初期らしい一作目から、表現力が上がり続け完全に第一線レベルに至ったこの四作目までを見て、いろいろ思わせられるものが有った。特に…負けん気の強い元気な少年、次〇にも似たニヒルな達人、見守る少女も、悪役も、よく考えられて存在している。迫力あるアクションの、技術的には申し分ない"この作品"が短編に終わった理由はいったい何だったのだろう? その事を考えた時に得られた"何か"は、これから他の作品を読む時にも、読み解きの手助けとなってくれそうな気がしている。(★については、個人的に足裏がグロ並みに苦手なのでマイナス1。でも内容的には本当に地味に良作だと思っています。)
2024年2月18日
25日の訪問者
冬の怖い話シリーズ第3話。クリスマス・イブにおきた奇妙な出来事を描いたホラー。ページ数は少なく、物語に新味は無いけれど、その分ほかはお釣りが来るぐらい本気で上手い。例えば主人公の一人暮らしという"リアリティ"が丁寧に描かれるからこそ、"怪異"との対比が強烈な印象となって読者へ残る。短編好きの方には特にお勧め。
2024年2月16日
NOW AND ZEN!
短編ながら見事なSFアクション漫画。SFと言ってもそれほど大げさではなく、しかも表現が上手いため入り組んだ設定もサクサク入る。人物やその関係性、アクションなどの見せ方も小気味よく、むしろまとまり過ぎとさえ思うほど。物語そのものはオーソドックスだったが、完成度の高さに見合う楽しい作品だったと思う。
2024年2月14日
僕には見える
冬の怖い話シリーズ第2話。やはりこのページ数ではまとめ難かったのか。何度読み返しても誤読させられ、その都度クビを傾げざるを得なかった。別な言い方をするなら、読者を物語へ誘導する役割をネームが果たせていないとしか…。ラストを盛り上げるため工夫しているとは分かるものの、そのしわ寄せで読み難くなっては評価も厳しくせざるを得ない。
2024年2月12日
ナグモ
作者さんが変な色気を出したりせず、目の前の原稿に集中したことが伝わってくる一作。登場人物の人間性や立ち位置、アクション、変化する状況描写など全てがうまく仕上がり、読み切り短編であることが勿体なく思えてくるのだから。もう少し独自性やインパクトが有ったら「有望新人の新連載」となって続きも読めたのだろうなぁ…。
2024年2月10日
逃げられないこたつ飲み
冬の怖い話シリーズ第1話。良く出来たライトホラー。どこにでもある実話系のような雰囲気で始まり、このまま淡々と進むと思わせといて一気にギアが入る。おまけに、地味に上手い人物描写やさりげない伏線にも支えられ、気付くと夢中で読んでしまう。一部の人間関係に疑問も残るけど、それでも良い感じのラストに「雨降って地固まる」と思えた事も嬉しかった。
2024年2月7日
ハプニングゴーゴー!!
作者さん初期の短編。なので絵柄、表現などは"言われれば"それっぽい箇所も有るものの、全体では一般誌に載って違和感ないのはもちろん、手堅いプロットの存在までも感じられる出来になっている。実際ファンタジック(SFとまでは呼べない)な事件に巻き込まれた少年たちの「こうでなくちゃ」な活躍はとても楽しかった。
2024年2月6日
レビューフィルタ
12 3 ... 22