ガビアルさんのレビュー
カラテ地獄変 牙 (新装版)
物語の終盤あたりで出てきた巨人プロレスラー、オーレ・ザ・ジャイアントって…。容姿がめっちゃアンドレ・ザ・ジャイアントじゃん…(´ ~ `;)。まぁ容姿を見る前に名前からにしてアンドレ・ザ・ジャイアントを元ネタにしたキャラだというのはわかったけど、もうアンドレそのまんま…(笑)。で、試合中に耳を削がれる…。昔のプロレスの漫画って何でコワルスキーの例の事件を元ネタにした事故を取り入れることが多い気がする…。
2023年4月7日
0
妖魔の騎士
この作品、エルフやオークが出て来るからジャンルがファンタジーなのはわかるし、俺、この作品を読んだ当初は「お、この作品コテコテのファンタジーものだな」と思ったね。けど、話が進むに連れて話がめっちゃシリアスな展開に突入。俺個人の意見だけど、この作品は物語の進むに連れて面白くなるんだよ。というのも、世界を闇に陥れようとする輩が現れてから世界中では人々が互いに殺し合う訳。もうね、人々が凶暴化して他人を襲う描写は映画『クレイジーズ』の感染者みたいだし、人々が武器を持って略奪をする描写は小山ゆうの『愛が行く』みたいだね。それと、この作品、俺は上記に「コテコテのファンタジーもの」と載せたけど、だからといって侮ったらいかん。この作品は人間が抱える歪な面をさらけ出した作品であって、人間社会への風刺を描き、地球を汚せば汚すほど人間が手前らの手で滅ぶのは時間の問題、というのは訴えている訳だよ。うん、何か重い作品なんだよな。『妖魔の騎士』は、さ。
2023年4月5日
3
カリュウド
本編の物語は映画『パニッシャー ウォー・ゾーン』みたいにどうしようもない悪党をブッつぶせ! で、主人公は元々そこらに学生なんだけど、死刑になる前に「俺は未だ未だ殺りたねぇー!」と言っていた囚人の指を移植したことで、どうしようもない悪を目にする否や、その衝動にかられて、そのクズ野郎に天誅! 主人公の行動や言動は○○○○○○や○○◯◯◯ー◯みたいな親しみやすいヒーローでなく、ダークヒーローなんだよ。だが、主人公を親しまれるヒーローでなく、ダークヒーローにしたのが作品の面白さを引き出さしているね。で、主人公に目をつけられた奴はかなりえげつない最期を迎えるけど、こいつらもかなり悪どいことをやっているので、えげつない最期を迎えても「自業自得」なんだよ。作品は『パニッシャー ウォー・ゾーン』を見ているみたいだけど、各話には目を背けたくなるような残酷な描写が多いので、その点が苦手な人は読まない方がいいかもしれない。
2022年10月8日
1
HINAKO!!!
俺はこの方の作品は『HINAKO!!!』以外に読んだことがあるけど、この『HINAKO!!!』は結構面白い作品だと思うね。物語は、ウィル・スミスとケネス・ブラナー主演の『ワイルド・ワイルド・ウェスト』みたいなSF西部劇アクションで、ガンアクションやお色気があって、う~ん、“男の人向けな”作品だね(笑)。ただ、この作品は“単なる勧善懲悪”な作品とは言い難いんだよね。物語の中には主人公のヒナコを含む他のキャラ達によるドラマも含まれていて、その点も中々面白いね。まぁべた褒めする訳でないけど、作者の作品の中では人間ドラマが思ったよりも濃いね、と思ったよ。
2021年9月24日
25
最終教師
……う…ん、何て言いのかなぁ、この『最終教師』は…その…、ストレートに言ってしまえば(良い意味で)変な物語だね。物語の中には(キャラ同士による)人間ドラマがあったりする訳でなく、とにかくヒロインと学校を支配する茶羽願八との戦いがメイン。また、この茶羽願八が物語の面白さを引き出させているキャラなんだよね(笑)。プロレスのポジションで言うのならば、“ヒール”なんだけど、茶羽は憎めない奴なんだよなぁ…。ヒロインを倒すのに色々と悪知恵が思い付いて、(それを)実行するんだけど、しくじってばかり(笑)。物語の中では“悪役”という設定なんだけど、茶羽は読み手に対して嫌な感情を与えるような“ガチクズ”でなく、“コミカルな悪役”なんだよね。で、この『最終教師』は、(上記に挙げた通り)人間ドラマがあったりする訳でなく、茶羽が憎めない悪役故に残酷かつ不快な描写がある訳でないから、肩の力を抜いて読める作品だね(笑)。しかし、茶羽が脱走した研究所、“結婚式場”ということになっているけど、建物の外見からにしてどこをどう見ても“結婚式場”というのには無理があるよ…(-_-;)。というか、刑務所みたいな大きくで頑丈な門がある結婚式場だなんて怖いだろ(笑)。いや、仮にそんな結婚式場が実在するのならば見てみたい気もするね(笑)。
2021年9月18日
39
フラッシュ★バニー
作品は一通り読んだけど、作品を読んでいて思ったことは「『美少女戦士セーラームーン(以降 セーラームーン)』の元ネタは、もしやこの『フラッシュ★バニー』なのでは?」ということだね。まぁ『セーラームーン』の作者がこの作品をヒントにしたのか、真相はわからんけどね。けど、ヒロインのふさみが(敵が)登場する度に正義のヒロインこと“フラッシュ★バニー”に変身する様はセーラームーンっぽいね。ただ、『セーラームーン』と異なる点は“フラッシュ★バニー”の服装が何だか月光仮面っぽい。けど、(“フラッシュ★バニー”の)ブーツがセーラームーンの履いているブーツと似ているね。他は敵の数が特別多くない点だね。物語の終盤あたりにラスボスが登場したけど、ラスボスが登場するまでは同じ敵が登場の繰り返しで、読んでいて「また、こいつかよ…」と思ったよ(笑)。作品は正義のヒロインが主人公なので、ジャンルはアクション系かもしれないけど、残酷な描写はこれといってないね。他は物語の方も暗い話がある訳でないから、読みやすさはあるね。しかし、う~ん、まぁ事の真相はわからんけど、『セーラームーン』の作者は『セーラームーン』を描いた時、この作品からヒントを得ている気もしなくないんだよなぁ…。というのも、ほんと似ているんだよ。ふさみが“フラッシュ★バニー”に変身する様が、ね。
2021年9月15日
37
ハロー!マリアン【分冊版】
『ハロー! マリアン』は既にスキマ以外のサイトで読んだけど、う~ん、物語が以外と重たいね。まぁ物語の舞台が“戦前時代”ということもあって、更に当時はナチス・ドイツが欧州を牛耳っていた時代である故に、物語が生々しくなるのは無理のないことかな。けど、『ハロー! マリアン』では当時のナチスが悪鬼同然で、ナチスの蛮行がいかに凄惨であったかを知ることができるね。それでもって、この作品の最悪なキャラはナチス・ドイツの軍人であることは言うまでもないけど、ジャネットのオフクロもナチス・ドイツの軍人に劣らぬほどガチでクズ。こんなガチでクズなオフクロのもとで育てばジャネットが性格のねじ曲がった奴になるのも無理ないよ…。ただ、ジャネットは最終的にオフクロみたいなガチクズにならず、手前を改心させたのが救いだったね。しかし、ロマってこの時から(周囲に)疎まれていたんだなぁ。ただ各地を旅する連中であって、何もその土地土地で悪さをやらかす連中じゃあないんだけどねぇ…。
2021年9月11日
86
ホモホモ7 完全版
まず、作品のタイトルからにして「『ホモホモ7』って…(-_-;)。何なんだよ、このタイトルは…(-_-;)?」と思ってしまう(笑)。ヘタしたら「この作品、ヤオイ系なの?」と思われてしまい兼ねないね(笑)。物語はアクション系だけど、そのタイトル通り、(良い意味で)ふざけた感じだね。いや、ふざけた感じしゃなくて、おもちゃ箱をひっくり返したような感じだね(笑)。物語の中で(主に)主人公の顔が色んなキャラの顔に変わることがあり、この点も面白いね。他は、作者が“少女漫画を描いていた人”ということもあって、敵や味方を含む女性キャラが綺麗で可愛さがある。今みたいな“萌え系”でないけど、シンプルな美しさと可愛さなんだよね。俺はこの人の作品は『ホモホモ7』以外に読んでいるけど、この『ホモホモ7』は作者の作品の中では、ドタバタコメディーだね(笑)。
2021年9月9日
74
曽祢まさこ短編集 ブローニイ家の悲劇 完全版
この方の短編集はこの作品以外に読んでいるけど、う~ん、この人、上手いね。何が上手いのかと言うと、“絵”じゃなくて、“話”が上手いんだよ。明るくてメルヘンな話で勝負ができれば、「うわぁっ、これはきついなぁ…」って思わせるほどダークで重々しい話でも勝負ができる。で、この短編集。話のほとんどに明るさが無いね。どちらかと言えばダークで重々しい。殺人や暴力、イジメ、家庭崩壊、を扱った話が収録されていて、話の題名は忘れたけど、オヤジとオフクロが夫婦喧嘩ばかりしている家庭の娘の話は(娘が)気の毒だったね。たとえ夫婦の仲が悪いとは言え、「子供さえいなければお前などといつでも離婚できるんだぁ!」というセリフ、酷い! こりゃあ娘が手前の両親を心底嫌うのは無理のない話だよ。この話の両親は酷いけど、“風の墓標”の登場するアルビンのオバと飯使いのジャイルズは“酷い”を通り越してガチでクズ。両者ともガチでクズだけど、オバは正真正銘のガチクズ。いやぁ~、この方の短編集は何だかガチでクズなキャラが登場することが多いんだよなぁ。とはいえ、読み手に対して「うわっ、何なの、こいつ?!」って思わせるほど胸糞が悪いガチでクズなキャラを描ける作者というのも中々凄いね。仮の話だけど、“風の墓標”に『ゴキブリ刑事』の鳴神が登場していたら、アルビンの“クズ”オバとジャイルズは亡き者にされていただろうね…(笑)。
2021年9月4日
132
弾アライブ
作者が格闘技を題材にした作品は『弾アライブ』以外に読んだことがあるけど、俺は作者が格闘技を題材にした作品でこの『弾アライブ』も中々面白いと思うね。『弾アライブ』はボクシングを題材にした作品はだけど、梶原一騎の『あしたのジョー』みたいなシリアス感はそれほど濃くないし、ボクシングを扱った作品で“お約束”とも言える過酷な減量の描写もないので、ボクシング漫画の中では読みやすい方だと思うね。まぁこれは他の人が言っているので、俺が言うまでもないのかもしれないけど、主人公の親父さんが久々に家族のもとに帰ってきて、「そんじゃ、俺はまた宝探しに行くわ」と、再び旅に出てからのことが明かされない点、等、(読者が)気になる点を省かれているのが難点だね。かく言う俺も主人公の親父さんについては「この親父さん、結局何処へ行ったんだ?」と首を捻ったよ。まぁ、細かいことを一から十まで追及してもキリがないけど、この作品は省くべきでない点を省いたのが難点。ただ、作品自体は悪くない。物語自体も特別長くないので、サラッと読めるボクシング漫画だね。
2021年9月1日
24
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