スキマ
総合
少年
少女
青年
女性

平*****さんのレビュー

バベルの図書館
読み終えてふと表紙を見た時に「…あぁー!」となりました。話を振り返って表紙を見れば見るほど私には怖い絵に見えてきます。読み始めと読み終わりの印象がこんなに違ってしまった漫画は初めてかもしれません。私が書くとホラーのレビューみたいですけど(ホラーじゃないですよ)、人によって全く異なる解釈感想になりそうな、なかなか面白い作品だと思います。
2021年8月28日
托卵
人はなぜ差別せずにはいられないんでしょうね… 己と異なる者は忌むべき者か。蔑み貶め得るものは何か。息子を集団で撲殺できる狂気は何処からやって来たのか。人々の猜疑心が憎悪や恐怖に変わった時、私は何処に立っているだろうか。過去何千年と繰り返され、まさに今現在も、そしてこれからも起こり続けるであろう行為をひさうちみちお流に描いた、ジワジワと考える事を迫られる「異物を排除」する〝とある国々の物語〟。信仰の危うさ残忍さ、人間の賢明さ愚かしさを過剰な描写やドラマティックな展開に頼らず、淡々と作者らしい技法で印象深く見せ、ある時は傍観する側、ある時は排除される側、ある時は排除する側の感覚になっていく。主人公はいない、全ては読み手に委ねられている自分を顧みるよすがとなる一冊。
2021年8月26日
片々草紙
感嘆するほどに人物描写が巧みな作者です。日常の風景を細やかに切り取り、心の機微を捉え、思わぬ形で印象深く表現する感性が本当に見事です。少年期、夫婦、男女、若くても感じるものがあるでしょうけれど、酸いも甘いもをそれなりに経た大人の琴線に触れるゆっくりと沁みるものばかり。話毎の扉絵もシンプルながら目を引くものがあり、暫く眺めてからページをめくっていました。銀杏や氷、亀や蟻など身近なものが効果的に登場し、明日から近くの水のない川、鴉でさえも違った思いで眺めてしまいそうです。
2021年8月23日
吉村岡田
頭空っぽにしてただただ楽しく幸せな気分になれる、ザ・学園ラブコメ。正義感溢れる男勝りな鈍感女の子にベタ惚れイケメンってもー70年代少女漫画からの超憧れ定番設定(顔の2/3が目もそれっぽい)が、やっぱりすごく面白い。回を追うごとに甘さ増量、読み終わる前からもう胸がいっぱいいっぱいに。ちっちゃな天使と同人描きの益子さんがいい仕事してます。主人公の人徳でお友だちも皆ええ子らでストレスも皆無。もう一度言います、ただただひたすら楽しく幸せな気分になれる、これぞ胸キュンラブ&コメディ!
2021年8月6日
エリア51
特異で特殊な場所での探偵物語で内容はホントに面白いんですけど、白と黒のコントラストがハッキリしているので初見「んん〜」ってなるかもしれません。私も最初は絵にちょっと戸惑ったクチですけど、神話歴史伝承が大好きなので登場するキャラクターが気になって読んでいたら3話目あたりで慣れましたし、白黒使いはシン・シティっぽい感じで、読み進めるとこの話にはこの絵じゃないととさえ思えてきました。「次は誰が?」とわくわくする癖のある沢山のキャラクターの活躍と、徐々にいろいろな思惑が交錯していく展開で私はとても楽しめました。
2021年7月31日
ミッドナイト・ウォーク
大通りの真ん中を真っ直ぐ歩きたい、側溝に追いやられても前進したい、ひっそりと一人細い道を行く、そんな男たちの汗と鼻水と涙の抵抗が熱い。平穏の為に自身を偽ったり、孤独を選んで適当なスリルを夢みていても「生きがい」や「誰かの為に」を欲する時がやって来る。誰しもが「生」を要求してなんだか苦しく、この作者の根底にロックンロールがあることがひしひしと伝わってくる。最後の「2人の手はつながったまま」では毛色が変わって力が抜けて、昔の食器用洗剤CMの手繋ぎ老夫婦を思い出し「実はあのじじばばも?」と想像して笑わされたうえに和まされた。どの話も良作だと思うけれど、2話目「夜半」だけでも充分☆5。
2021年7月28日
茂木清香初期作品集
ちょっと悪い機嫌がちょっとは良くなるかもしれないコメディ。運良く周波が合致すれば噴飯も可能、かも。2話目の少年漫画的アホ設定「join us!酸化しようぜ」は。 中高生の頃に出会っていれば、化学の成績が多少は良くなったのではと思うと、ちょっと悔しい。 1話目はブラックジョーク?生駒さんという一家の「ザ・日常」を、緻密さを描き分け3つの異なるコマ割りパターンで表現されているのですが、作者に感情の振子をうっかり操られてしまいます。40ページの間に何か思ったはずなのに、最終頁で「え?お父さんそんなこと出来んの?」と頭の中はお父さんの事でいっぱいに。お父さんの家の外での日常が知りたいわー。
2021年7月5日
わななきの義兄
わななき(戦慄き)、義兄、表紙絵の三拍子。女性誌によくある嫌悪感しか抱けない親族話かと思い避けていてごめんよ、兄貴。 でもね、あんな典型的な出立ちで初対面、古今東西の義妹がわななきます。 ページをめくる毎に、「え゛やばっ」が「あれ?なんだ、あれ?」となり、5話あたりではもう惚れているかもしれません。ご注意ください。 ただ最後、義妹の振り切りっぷりが、、、主人公は彼女なので仕方ないけれど、やはり義兄で締めて欲しかった、残念。
2021年6月23日
苦悩!化け猫おはし 小話集
化け猫=カワイイとな。油も舐めない、お姫様を取り殺してお家も祟らない。 化け猫バレを警戒しつつもちょい漏れしているおはしが愛らしい。 そっとしておいてくれている家族のおはし愛も良い感じ。 でも、たまに子供達の方にちょっと、うん、ちょっとなんだけど何故か 恐怖を感じる。
2021年6月22日
レビューフィルタ