N*****さんのレビュー
風になって うたになって
3歳で父親を亡くしたクライドくん。もう8歳なのに補助なし自転車に乗れず、平均より小柄なせいか同級生たちのいじめにあっています。おまけに、心身ともにつらい毎日の自分に、母親はまったく気づいてくれません。そんなクライドくんの夢は、もっと大きくなったら自ら命を絶つこと。そうすれば、天国のパパに会えるから。苦痛からも解放され、いつも冷静なママはきっと、パパが亡くなったときみたいに泣いてくれるかもしれないから……。という、8歳のこどもがここまで追い詰められている物語です。クライドくんの置かれている立場、心情などは、おそらく今の時代のこどもたちにとって、まったく珍しくもなんともない話ではないかと思い、身につまされました。とても考えさせられる作品でした。#4は、涙がとまりません…。【Someday Sometime…】は【風の~】とは別の物語で、父親に暴力をふるわれている少年のお話です。親友のケビンが心の拠りどころだったのだろうけれど、家に帰れば厳しい現実が待っている。ラストで少年はどこへ旅立ったのか。せめて、この世のどこかであることを、願って止みません。
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2021年6月10日
6
顧問など!
ほかの方も書いてらっしゃいますが、読み始めたころはキャラの見分けがなかなか難しく、えーっとこちらはどちら様?てことがよくありました。実はすでに5周目なので、いまはもうキャラの見分けはばっちりです。話の転換の仕方も、慣れないといろいろ唐突に感じたり戸惑うかもしれません。というか個人的に、少々混乱した箇所がいくつかありました。肝心のストーリーは、それらを踏まえても、5周目だけあり、とっても面白いです。大好きです!元インハイ王者もいざ指導する側になると、あれやこれやの悩み満載、最新ソフトテニス事情のお勉強もてんこもり。そんな自分についてきてくれる部員たちをもっと強くしてやりたい、ひとつでも多く勝たせてやりたい新米顧問は、本日も息つく暇がありません。わたしは高校生のときバスケ部でしたが、当時の顧問も自分たちのためにこんなにいろいろ考え、プライベート返上で時間を費やしてくれていたのかと思うと、今更ながらに頭が下がります。
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2021年6月7日
1
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