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ま*****さんのレビュー

関根くんの恋
関根くんがストイック眼鏡エロい魔性。
2020年5月29日
児童福祉司 一貫田逸子
肉体的・心理的・性的虐待に育児放棄と、様々な形の虐待を扱った漫画で、胸糞鬱展開もそこそこあり、「このエピソードはあの事件ベースかな?」となる。だがそれ以上に突っ込んだことも描いており、親(特に母親)を単純な悪者に仕立て上げない姿勢には敬意を表したい。この手の事件が起きるたび鬼畜扱いされる親だが、彼らの大半は最初からそうだった訳じゃない。父親が家庭に全く無関心で母親に一切の責任を負わせているケースで子供がストレスの捌け口になったら、単純に母親一人を悪者にして済むのか?子殺しと罵るのは簡単だ。だがそうなった原因や経緯を見据えないとまたどこかで違うだれかが同じことをくりかえすし、結局誰も救えはしない。もちろん同情の余地すらないクズ親も出てくるのだが、知らない家庭の味を再現しようとして空回る母親や、多動性の息子を縛ってしまった母親など、共感できるエピソードも多く考えさせられる。彼女たちと同じ状況や環境におかれた一体どれだけの読者が「自分は絶対にこんな事はしない」と言いきれるのか。誰でもするのだ。してしまうのだ。逸子はじめ児相の面々はそんな人間の弱さや愚かさとも向き合い、可能ならば子供だけじゃなく親をも救おうとする。気になる点といえば、逸子の上司がとんでもなく嫌なヤツに描かれてたこと。一人はヘイトを集めるキャラがいないと起伏がないと判断したのかもしれないが、言動が酷すぎて唖然。「究極の快楽かー男の夢だね(笑)」って……仮にも父親の発言?わざと物凄い嫌悪感を催すヤツに描いてる節があってちょっと辟易してしまった。もう少し長く続けば彼の掘り下げで意外な素顔を見るなりして悪印象が改善されたかもしれない。いや、あーゆー男が実在しないとは言いきれないが。テーマは重いがコミカルな掛け合いもちょこちょこあり、ちょうどいい緩衝材になっている。
2020年5月27日
連ちゃんパパ
パチンコにハマった妻に逃げられパチンコにハマった男が面白おかしく胸糞悪く堕ちていく人間模様を描いたギャグ漫画。吐き気を催す邪悪といわれる意味はよくわかる。ぶっちゃけ登場人物の大半はサイコパス、裏表のない善人と言えるのは塾経営者の老夫妻、女教師とその父母くらいか。もっとも主人公のせいで正道から外れた人間が殆どなので、彼らを悪人認定するのはちょっと心苦しい。とにかく主人公が人としてクズなのだが、そのクズっぷりがフラットに描かれているのであっけにとられる。悪人を悪人として描いた結果のサイコパスじゃなく、善悪のコントラストのない普通の人のおかしな言動を見せられているような居心地悪さ。主人公が取り立ての際に子供をダシにするのだが、アレは実際の賞金首もよく使う手口なので、現実はフィクションよりエグい。パパもクズだがママもクズ、というか彼女が一番のサイコパス。なんでこんな女が行く先々でモテまくるのか不思議……小学生の息子がいい子すぎて泣ける。主人公の倫理観がナチュラルにおかしくて、犯罪ギリギリどころか完全に有罪の行為をしてる。離婚届を破る所はかっこよかったけど元凶コイツや。まあまあ面白く読めたのだが、最後の和菓子屋の嫁への仕打ちはいただけない。婿の連れ子を施設に入れるのは酷いが、アレではただただクズ男のせいで一家全員不幸になっただけで救われない。そこは忘れておけよ……ていうか、こんな男が教師って素で嫌だ。パパがクズになるほど借金取りの聖人さが輝く。もはや最大の萌えキャラ。
2020年5月25日
ひまわり
クズな大人とそうじゃない大人の割合が9:1でいくらなんでも極端すぎ。そういうジャンルの漫画に文句言っても始まらないのだが……主人公の担任の女教師にしろ母親にしろ、読者に嫌悪感持たせようとウザく描いてるのが透けてちょっと冷める。
2020年5月13日
スケアクロウ
設定が壮大すぎて色々詰め切れなかった気がする。村のはずれの廃屋に閉じ込められ命を返す役割を背負った薄幸の少女が、旅の呪術師と出会って呪いを解きに行く話なのだが、意味深に出てきた割に殆ど絡んでこない義姉など消化不良。ヒロインの悲劇性を際立たせたいなら義姉を出す意味なかったのでは?子どもの頃は庇ってくれたにしろ現在は軽蔑してるし、アレじゃただの嫌な女で終わってしまい、その後の和解も描かれない。イノと完二の旅路が中心になるのだが、道中出会った人たちのエピソードもりん以外インパクトが弱い。もう少し掘り下げてくれれば乗れるのに、深入りすることなく流されてしまって惜しい。りんと若旦那の顛末も唐突で、取って付けた感が否めない。旅の漫画は主人公が出会うひとびとの人生模様こそ情感を生み出すのに、全体的に駆け足で感情移入する前に終わる。最後はハッピーエンドでまとまるのだが、一度子どもを失った母親はそれでいいのか……あの世界観なら同じ命が巡ってきたとしても不思議じゃないが、一人目の子どもと二人目の子どもは違うんじゃ、と思ってしまった。
2020年5月13日
ケイ×ヤク -あぶない相棒-
公安刑事と政治家の愛人をやってるヤクザの若頭がバディを組む裏社会もの。BLだがHシーンはほぼなく一般誌でも掲載できそうな内容。ストーリー性がしっかりした漫画が好きならお薦め。対照的なバディ二人も素敵だし、性格は正反対でも境遇や目的の類似から絆を深めていくのが良い。絵柄はスッキリ整ってて見やすい。公安とヤクザの話なら男所帯でもおかしくないのだが、女性キャラをバランスよく出しており、しかも一人の人物として魅力的に描けているのが好感触。莉音先輩男前。獅郎が時々和製アッシュに見える。墓参りに行ったとき茂みから出てきたのなんでたぬき?ねことかじゃないの?公安局の刑事が密談に使うのが柴犬カフェ?カモフラージュにベビーカー使うってかえって目立つんじゃ……と細かいつっこみどころもあるのだが、二人が追う事件の真相が気になってグイグイ読ませる。先輩失踪の謎と一狼の両親が死んだ20年前の爆破事件にも接点がありそうで、恋愛的な進展よりむしろそっちが気になる(というか良い意味で淡白で、受け・攻めに縛られないフラットさが好きなのでこのままでも満足……)二巻まで読んだ時点では一狼と獅狼は対等なバディ関係、悪ふざけのイタズラはあれど一線はこえておらず、同居生活の中で互いの差異や共通点を理解し、認め合っていく過程を描いてる。エロや甘さを求めると物足りないが、そんなの要らないから程々にクールでコミカルな男の相棒ものが読みたい!相手の煙草に火をつけたり、嫌い合ってる相方のピンチに矢も楯もたまらず駆け付ける行間に萌えたい!という人はきっと気に入る。
2020年5月13日
モリのアサガオ
息を詰めて読んでしまった。死刑の意義と意味を問い直すヒューマンドラマ。死刑囚の収監棟に配属された新米刑務官の視点でストーリーが進むが、一口に死刑囚といってもその在り方は様々で、自分の犯行を深く反省している者もいれば全く悔い改めない者もいる。が、そんな死刑囚もやがて来る執行に怯え、被害者や遺族への後ろめたさを心の奥底に押し込んでいたりする。あらゆる角度から死刑囚と彼らを巡る人間模様を切り取っており、直接関わる刑務官のみならず、犯罪加害者・被害者家族、さらには獄中結婚した相手の女性の心理にまで焦点があてられる。特に印象的なのは老死刑囚のエピソード、枕を孫に見立ててあやす姿にはじわっときた。人を殺したのだから死んで当然、国に殺されて当然。死刑は必要悪だが、本当に反省してる人間を殺すのが果たして正義なのか?星山の最期はこちらもダメージを受ける。絞首刑で完全に息絶えるまで20分のタイムラグて……最初は甘えが抜けず頼りなかった及川が、死刑囚やその周辺人物との接触を通してどんどん人間的成長を遂げていくのもイイ。職務を逸脱した行いもあるが、漫画なら大目に見れる。及川の同僚たちも各自の経験から培われた考え方で死刑囚に接しており、その人物像が掘り下げられるごとに「だからなのか……」と納得と感動が染みわたる。難点を挙げるなら、もう一人のキーパーソンである渡瀬が及川と直接関わってくるのが物語中盤以降であること。「これから渡瀬とぼくの長い物語がはじまるんや……」と冒頭でナレーションしておいて、関係ないエピソードが延々続き、「この時ぼくは渡瀬との長い葛藤が幕を開けるなんて、思いもしなかったんや……」って、まだ会ってもねーだろ!!この手の意味深なナレーションがほぼ毎話ラストに挿入されており、「この時は〇〇が〇〇だなんて想像もできひんかった……」とくりかえされるつど食傷してくる。及川の渡瀬への反応はBLっぽいと言われると否定できない。渡瀬の全裸にドキンとしたり、その擬音は合ってるのか?人物の描き方が他に類を見ない独特さなので、加奈の語尾のハートマークが浮いている。などと惜しい点も散見されるが、罪を犯した人間の心の奥深くに分け入っていく構成は見事。読んで損はない。
2020年5月11日
【連載】母と姉
厳格な母の死後、呪いのように母に似てくる姉。そんな姉の視線を感じながら過ごす妹。特に大きな事件は起きないが全体にざわざわするような不穏な空気が流れている。満杯になったコップの水が溢れだす瞬間を待ってるような嫌~~な緊張感。基本的に母と娘、姉と妹の家族ドラマで男性の影は薄い。死んでなお存在感を濃くする母の束縛が薄ら寒い。比較される息苦しさや劣等感、そして違和感。「血の轍」姉妹版ともいうような、閉塞した人間関係がひしひしプレッシャーを与えてくる。絵は派手さはないが端正。登場人物の目が無表情で怖い、まさしく能面。
2020年5月10日
セブンティウイザン
70歳での妊娠出産を疑問視する声が多いがギネスの出産最高齢はインドの70歳女性、次がバルセロナの66歳女性なのでありえないとは言えない(ちなみに最年少はペルーの5歳)それより70代でまだ夫婦間の性交渉があるのにびっくりしたが、これこそ偏見か。あらすじだけ聞くとイロモノだが、実に真摯に晩年の家庭の問題に取り組んでいる。馴れ初めから結婚、ペットを飼うに至るエピソードなど、真面目に倹しく支え合ってきた夫妻の人柄が伝わってしんみり。老年で親になるということ、育児に携わるということ、その覚悟を問うような言葉もたくさんある。親の良し悪しに年齢は関係ない、大事なのはどれだけ愛情を注げるかということ。出産後の近隣住民との関わりあいも、同じ経験を通した善意にほっこりする。
2020年5月10日
残像スローモーション 分冊版
無料版1話だけ読んだ感想。スピンオフらしいが本編は知らない。けど十分楽しめた。男子校の映画研究会が舞台の話。眉目秀麗成績優秀、親が金持ちでおまけにイケメンな部長と、そんな彼にやたらと突っかかってくるツンデレ眼鏡の後輩。1話の時点じゃどっちが受けかもわからないけど後輩だったらいいな。文化祭のコンペに出す映画製作がメインになりそうだけど、部活にかける青春ものとしても期待できる。絵柄もスッキリしてて見やすい。
2020年5月10日
サマヨイザクラ
社会派の重いテーマ。主人公が元有名企業勤めで内部告発で干されたネカフェオタク難民という現代的な設定。集団の悪と個人の悪(または善)を対比させ裁判員制度の是非を見直させるのは面白いのだが、終盤の展開は都合良すぎ。抜け道やイベントは伏線として撒かれてたから殺人の冤罪が暴かれるのはいいのだが、幼女への悪戯まで濡れ衣って……被告を「弾圧された正義の人」に描き過ぎたせいで善と悪の二面性を内包した人間の説得力が薄れた。裁判員らのプライベートに尺が割かれず群像劇として物足りないので、もう少し長くても良かった。
ネタバレを含みます
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2020年5月10日
動物のお医者さん
ハムテルと愉快な仲間たちのキャンパスライフを綴った動物漫画の金字塔。独特のシュールな空気感が癖になる。漆原教授の存在感が異常。実際いたら問題になりそうだけど遠くで見てる限り楽しそうでこんな大学行ってみたい。お気に入りは犬の散歩のバイトと迷子のオウム、菌の取り違えの話。単なる日常話にとどまらず犯人捜しのミステリー要素を盛り込んできて知的好奇心を刺激する。
2020年5月10日
ウロボロス―警察ヲ裁クハ我ニアリ―
インテリヤクザかっこよすぎ惚れる。刑事とヤクザが育ての親だった施設の先生を殺した犯人を追及するバディもの。犯人の動機や犯行が結構えぐい。顔芸がインパクトあり。中盤以降は公安や日本警察の闇が関わってくるが、序盤は一話~三話ほどで完結するエピソードが多い。
2020年5月9日
無敵の人
表紙の女の子が主人公だと思ったら違った。主人公は二巻の子で、一巻は無敵の人の偶像(イコン)と化した女子中学生。この時点で皮肉。初っ端から凄惨な強姦と虐待シーンなので「またか……」感が強い。VRを装着し仮想現実に逃避する行為が浸透した社会は、近未来SFの雰囲気が強い。主人公は正義感が強く真面目ないい子で、常識的な倫理観も持ち得ているのだが、それが故に無敵の人に無敵の人を排除させる構造に拒絶反応を引き起こす展開は鬱。
2020年5月9日
ピアノの上の天使
バーのピアノ弾きの父と、父の世話を焼くおしゃまな娘。そんな訳あり父娘を取り巻く人生模様を描いたヒューマンドラマ。舞台はどことも明言されず、おしゃれな洋画のような無国籍な雰囲気がただよっている。アザミとトカゲの親子愛にはじーんとするし、それと対比するようにでてくる父と息子の在り方も感動的。線はスッキリとして見やすく、モノクロでも透明感がある。動より静の印象が強いが、トカゲが弾くピアノの音色が聞こえてくるような余韻ある描写にはぐっとくる。個人的には山田睦月の「ペーパームーン」好きにおすすめ。
2020年5月9日
さよならハルメギド
終末家族ドラマというアオリがなんともはや。平成初期に子供時代を過ごした人間のノスタルジーをかきむしる。登場する子ども達はいずれも家庭に問題を抱えている。親の過干渉に悩まされる少女、兄と比べられ冷遇される少女、母親の新しい恋人に反発する少年……それらのドラマがハルメギドという不思議な名前の寮を舞台に展開される。読後感はよくないが、なんか好き。
2020年5月9日
1年A組のモンスター
極端な生徒しか出てこないから読んでて疲れる。いや、そういう話だと理解してるのだがGTOほど爽快感もなく中途半端。問題児のふれこみの割には担任の調教であっさりまるめこまれてしまうので物足りないといおうか……
2020年5月9日
ラブレター
未婚の母のネグレクトで死んだ男の子が幸せだったのか?世間的には不幸で可哀想でしかない。でも彼は違うという、彼女の子どもで幸せだったと。彼女が作ってくれた目玉焼きをフォークでぐちゃぐちゃにして、「仕方ないなあ」とあーんしてもらうのが大好きだったと。虐待の話はいくらでも悲惨に描ける。敢えてそれをせず、短いページ数の中にドラマを凝縮する。麻子が妊娠・出産、やがて悲劇に至るまでがフラットに描写される。「あのまま大人になったら僕はいつか彼女を憎むようになったかもしれません。でも僕は子供のまま死んだんです。だからそんなこと考えませんでした」確かに綺麗ごとかもしれない。都合がいいかもしれない。でも本当にそう思ってないなんてどうしてわかる?何かで聞いたことがある、赤ん坊や幼すぎて死んだ子供の霊は憎しみや恨みの感情がよくわからないからこの世に留まらないと。どうしようもなかったことを違う角度から照らしだす、こういうアプローチでしか至れない救いがある。
2020年5月8日
ペーパームーン
子供の頃ウィングスで読んでて大好きな話。老いぼれた芸人が集うホテルのバーの美幼女アイドル・フィーとピアノ弾きのパパを中心にした群像劇。天真爛漫で純粋なフィーがとにかく可愛く、オシャレな洋画のようなエレガントな空気が流れている。夢に挫折したもの、現状に悩める者たちの人生がホテルを舞台に交錯するヒューマンドラマとしても見ごたえある。やさぐれジゴロのイケメンがすごい好き。
2020年5月8日
事故物件芸人のお部屋いって視るんです!(分冊版)
「事故物件 怖い間取り」既読なら必読。あちらで書かれた孔子・菊姫・みゆき・板碑の由来、カメラに映った謎の老人の正体が全部説明される。特に菊姫&孔子の職人が判明するエピソードは感動。水子の霊も成長する、写真に紛れ込むのは撮影者に縁のある霊とか、目から鱗の情報が盛り沢山。言われてみれば、幽霊がカメラ目線なら撮影者に伝えたいメッセージがあるって事だよな。最初はテンションが高すぎて微妙だったが、慣れてくると面白おかしく脚色された幽霊との掛け合いが楽しくなる。明るい幽霊もいるんだなあ……しかし自分が死んだことに気付いてないのに部屋にいる誰とも知れない他人を起こすって矛盾してない?ホラーが苦手なホラー漫画家が描いてるので、死体描写はグロい。腐乱死体や縊死体に蛆虫がたかってる。霊能者の育代さんは「霊能者と事故物件視てきました」にも出てくる育代さんで相変わらずのタロット無双。テニプリの不二好きなオタクだったなんて……タニシ氏の著書を読んでいると、「これ〇〇で出たトコだ!」な予習済み感が凄い。しかもそっちではうやむやにされた顛末が育代さんの霊視で補填され、ミステリーのような展開になる。ギャグの入ったホラー漫画にあらず、ホラーが入ったギャグ漫画。一番ぞっとしたのはタニシ氏の友人宅のカメラに映った老人の正体……え、ちょ、知りたくなかったんだけどその事実……やめてよ一番怖いわ……。
2020年5月8日
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