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君*****さんのレビュー

少女の繭
これはすごい…!どの話もそれぞれ独特の世界観があって、めくるめく少女たちの愛憎にぐいぐい惹きこまれる。限りなく純粋ゆえにどこまでも残酷。見とれるほど美しくても、一皮むけば目を背けたくなるくらいに醜悪でおぞましい。だからこそこんなにも魅力的な物語として完成されているのだろうか?美人と不美人、まさに「オペラ座の怪人」のような二人は幕が下りたと同時に夢から覚めた。カーテンコールで再び舞台に上がった二人が、これまでのように見つめ合うことは決してないだろう。ひりつくような痛みが残るラストが印象的だった。第二話はがらりと雰囲気が変わってびっくり。一見何の問題もなさそうな仲良し二人…と思いきや、ページをめくるごとに何やら不穏なムードが高まっていく。うーんこれは…と思っていたら案の定。メンヘラのヤンデレほど怖いものはない。読み終えてタイトルを見たら心底ぞわっとした。個人的にこれが一番好みだったかな。最終話、これもラストで逆転系のストーリー。古風でしとやか、そしてどこまでも耽美と見せかけて…やはり不穏。この作者さんこの手のどんでん返しがお好きなのかな。愛と憎はまさに表裏一体なのですね。上辺の恋を語ったところで簡単にひっくり返るし、一度ひっくり返ったら二度と元には戻れない。濃密な映画を見たような満足感、読んでよかったです。
2019年12月12日
赤毛のアン
懐かしい小説の世界観のイメージを損ねることなく描いた、ノスタルジックな気持ちに浸れる素敵な作品でした。厳しくも情に厚いマリラに内気ながらも温かく見守ってくれるマシュー、そして想像力たっぷりで夢見がちな女の子のアン。すごい、本当に小説の物語がそのまま蘇ってる!この話数できっちり終われるのか少々不安だったものの、ここぞというポイントを押さえて綺麗に纏めあげた作者の力量に脱帽です。漫画で読むとやっぱり分かりやすいしストレートに伝わるなあ…もちろん原作という万人に愛される素晴らしい下地があってこそ、ですが。子供時代に夢中になって読んだ本作、大人になって読むとまた違った味わいが楽しめます。大人の目線で見たアンは、いじらしくも可愛らしい女の子でした。
2019年12月9日
【連載】母と姉
物語全体に漂う重苦しさ、嵐の前のような不気味な静けさは、いったいどこからくるのだろう。表情筋の死んだこの姉が、厳しい母からある種の抑圧を受けていたのは間違いない。…が、その”母”がふいに亡くなって、乾いた哀しみと共に昇華されるはずだった自己抑制は、消えるどころか姉の心の奥底まで深く食い込む楔となっていた。深層で母を憎みながら、だからこそいつまでも母の影を引きずったままの彼女は、そら恐ろしいほど母親そっくりに見える。まるで亡霊に憑りつかれた人みたいで見ていてぞわぞわする。「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」「長女なんだからちゃんとして」親はきっとなんの気なしに口にしているこの言葉が、思いがけず子供を縛ることもある。姉に無意識(?)のマウントを取られ続ける妹も、友人の軽口(でもあんなことフツー言わない)に「マジレス」しちゃうくらい、真面目過ぎて適当に流すことが出来ないから苦しい。すべての根源は、海外で自由に暮らす母の妹への根深いコンプレックスにありそうな予感。しかし父の影が薄いな…。
2019年12月8日
モンキーピーク
\ヒロインはまさかの佐藤/
2019年12月3日
鬼灯の冷徹
噂に名高い人気作品が三巻無料と聞いて、ワクワクしながら読んでみた…ら、絵がどうにも合わない。特に鬼灯の口元がものすごく気持ち悪い。最初の数ページで早々に挫折してしまった。これ、読み進めたら画力もアップしていくの…?でも主人公の造形自体が無理なら、残念ながら自分には合わないの確定だよね。それにしてもここまで苦手なタイプの主人公は逆にレアかも。
2019年12月2日
私が姑を殺した、雨の日
姑の酷さは言うまでもないが(殺されてバラバラにされてもビタイチ同情できない)まさにこの親にしてこの息子あり、の旦那が読んでいて不快なレベルです。親子でよってたかってモラハラされたら、そりゃあ主人公もおかしくなるわ!それにしても死体を誰にも見つからないように遺棄するっていうのは、ここまで大変なことなのか…人殺しは割に合いませんね。ピアスの一部を現場に落とした時は(こらアカン)ってなったけど、最新話からも犬に嗅ぎ付けられたりと早々にピンチな感じ。ここからどう話が展開していくのか、そしてこの家族の行き着く先はどこなのか、良くも悪くも続きが気になります。くそ旦那は更生の余地はあるのだろうか…(たぶん無理)まさかの主人公逃げ切りendをひそかに期待している。だってこのままじゃ不憫過ぎるもの。
2019年12月2日
闘う執事
この作者さんは「カフス」などのバイオレンスな喧嘩もののイメージが非常に強かったのですが、こういうジャンルも描かれるのか…!(それでもやっぱりバイオレンス要素ありきですが)主人公(?)はよくあるステレオタイプのお嬢様かと思いきや、気品と威厳を併せ持つカリスマ溢れる大物タイプ。「真のレディ」にしか仕える気がない、これまた破天荒な生真面目系執事(イケメン)。執事服をなびかせて華麗な蹴りをかますシーンはカッコいいの一言。いやーそれにしてもキャラが濃い。どこまでも真剣に繰り出される惚けたギャグと、決めるときはバシッと決めるギャップが心地よい。最初は何となく読んでいただけなのに気付いたら既にハマっていた、そんな一風変わった魅力あふれる漫画です。最後に一言。フットマン七瀬がめっちゃ美人。性格も素敵。好きです。
2019年11月25日
夢で笑って。
猟奇的で破壊的、ほの温かくも物悲しい。そんな叶わぬ恋心を描いた、夢のように幻想的なストーリーだった。主人公の女性の片想いの相手が年上の同性というのが、異性相手よりも生々しくなく、この作品の不思議な空気感にマッチしていたと思う。女性同士の恋愛ものって妙に惹かれるんですよね。それは異性愛者の自分にとって未知の世界故の、ファンタジー的な憧れからきているのかもしれないと読み終えて思う。夢と現実が複雑に交差する、何ともいえない余韻の残る印象的なお話でした。悪夢が現実にならなくてホッ。
2019年11月24日
真壁先生のパーフェクトプラン
第五話まで読んだのですが、既に私は真壁先生の虜です。美麗な絵柄で淡々と繰り出される、ヒロイン候補(?)の新任女教師やDQN生徒たちとの高度な駆け引き…!やばい面白すぎる、こういうの大好き!そして「好き-SEX=愛」「紳士的譲渡」などなど、さり気なく放たれる真壁的名言には笑撃と感銘を受けずにいられない!消しゴムの角を死守したい気持ちに「分かる~!」と共感しつつ、またチケットが届くのを待ちわびる日々が始まる…こういう良作に出会えると本当に嬉しい。未読の方、読もうか迷っている方に全力でお勧めさせていただきたい所存です。
2019年11月24日
エマージング 電子版
リアリティ溢れるストーリーにぐいぐい惹きこまれ、夢中になって読みました。咳でウィルスがあちこちにまき散らされる描写が怖すぎる…が、事態を甘く見て後手後手に回るお偉いさんのお粗末さ、危機感のなさが一番恐ろしい。それはそうと、女研究者?のキャラが立ちすぎている。え?まさかお亡くなりに…と思わせてからのミスリードに、まんまと引っかかって悔しい!でも二割くらいは生きてると思ってた!抗体が見つかってからは少々展開が早すぎた感は否めないものの、それでも十分面白かった。不穏な余韻を残したラストも良い。お勧めです。
2019年11月22日
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